私が数年ぶりにネット社会に復帰したのは2012年の Facebook が最初でした。ブログを始める前のことです。書斎の古いパソコンはいつ壊れるかわからないという不安があったので、自作教材や論文、学習指導案などをネット上に保管できないものか、と、考えたのです。

 

Facebook には「写真」という機能があり、画像データを「アルバム」に分類して保管(公開・非公開は設定可能)ができるのです。

2012年以降に購入した本については、本の表紙等の画像と奥付・読後メモを Facebook のアルバムに保管しています。これを Tumblr 経由で Twitter にも転送しているのです。

このころ、「人間死すともデータは遺る」という信条が芽生えました。

 

寝込んでいた2月後半、新たに辞書1冊、辞書関連本2冊を買いました。今回は、以下の辞書関連本と Facebook 広告の話をします。

 

--ここから

悩ましい国語辞典 辞書編集者だけが知っていることばの深層
2015(平成27)年12月10日 初版発行
2016(平成28)年1月30日 第3刷発行
著者 神永暁(かみなが・さとる)
発行者 松永努
発行所 株式会社 時事通信出版局
発売 株式会社 時事通信社
定価:本体1,600円+税
<帯>
辞書一筋36年、編集者を惑わす日本語の不思議!
『舟を編む』の三浦しをんさん推薦!!
「まじ!」は江戸時代に使われた!
「人一倍がんばる」とは何倍のことか?
2016(平成28)年2月25日 購入

--ここまで

 

本書の著者略歴によれば、著者の神永暁氏は、小学館出版局「辞書・デジタルリファレンス」チーフプロデューサーで、『日本国語大辞典二版』『現代国語例解辞典』『使い方の分かる類語例解辞典』など小学館の国語辞書のほとんどを担当してきた方です。年齢は私より1歳上の同世代です。今年が定年になるのでしょうか。一生を辞書編集に携われたなんて、うらやましいかぎりです。

 

上記のように、本の画像と奥付を Facebook のアルバムに登録したのですが、登録直後に Facebook のタイムラインという画面に戻ると、なんと!・・・・・・

タイムラインに「おすすめの投稿」として「男の自信にシ○○リン」という医薬品メーカーの広告が表示されていました。(商品名は一部伏字にしました)

これには思わず大爆笑。即、非表示にしました。

 

アメブロにしてもうるさいほどに企業広告が表示されますが、状況は Facebook も同じです。企業の情報獲得能力って侮れませんねぇ!

でも、勝手に表示されるネット広告のほとんどが、最近自分がネット経由で購入した商品なのです。私は、すでに買ってしまった商品を広告表示してもあまり意味がないと思うのですがねぇ。

 

さて、『悩ましい国語辞典』のアルバム登録に対して、どうして上記のような企業広告が自動表示されたのか、勘の良い人はわかったと思いますが、本書の表紙折り返しに次のような文章が載っています。

 

--ここから

日本最大の辞書『日本国語大辞典』(13巻)。その編集者が言葉の変化の過程をスリリングに書いた日本語エッセイ。

「悩ましい」ということばについて「官能が刺激されて心が乱れる」という意味しか載せていない国語辞典がほとんどだったが、最近は「AかBかの選択は悩ましい問題だ」(苦悩)という使い方をする人が増えている。これは誤用か?

実は歴史的には苦悩の意味の古い用例があり、こちらが原義・・・・・・。

ことばは本当に悩ましい!

--ここまで

 

Facebook の広告表示を司るコンピュータは、私の投稿の「悩ましい」ということばに反応し、「ああ、この写真投稿をした(素人学者)さんは、官能が刺激されて心が乱れているのだな、よし、《男の自信にシ○○リン》が売れそうだ」と判断したのでしょう、きっと(笑)。

 

囲碁の世界的王者が人工知能搭載のコンピュータに負けたというニュースを見たばかりですが、人工知能は「悩ましい」をどのように解釈するのでしょうか?!。