2月9日・10日に居住県の公立高校前期入試が行われました。
初日に5教科の学力検査、二日目に面接等が実施され、教え子の中3生7名のうち、6名が公立高校を受験しました。内訳は、市立高校普通科(素人学者の母校・合格最低点300点)へ2名、県立高校普通科(同270点)へ3名、隣接市の県立工業高校(同230点)へ1名が受験しました。今年から、商業系・工業系・農業系・水産系などの実業高校は前期入試のみとなり、後期入試がなくなりました。
先日のブログで「ゆとり教育10年の間に、母校の合格最低点が60点も下がり、すでに私の母校はなくなったと考えたい」と書きました。
いろいろな原因があるでしょうから、合格最低点だけで「ゆとり教育」を批判することは片手落ちということは十分に理解していますが、いわゆる推計学(統計学の1分野)で検定(χカイ2乗検定やtティー検定など)を行えば、「ゆとり教育10年」と「合格最低点60点下降」との相関関係には「有効」判定が出ることは確実と思います。
こんなことを思い出しながら、昨日の新聞折り込みの「学力検査の問題と模範解答」に目を通しながら、数学の学力検査の問題を解いてみました。以下、その感想です。
◎ 年々、難しくなっている。よいことだと思う。
◎ 作図を求める問題がこれまでの1問から2問に増えた。
◎ 確率と関数を結び付けた問題がここ数年の流行?で、今年も出題された。
◎ 「これは誰も解けないだろう」という難問が1問潜んでいた。私も現在解いているが、まだ新聞発表の正解に辿り着かない。(きゃー、恥ずかしい!)
◎ 他の問題は「教科書をしっかりと学んでいれば解ける」レベルの問題ばかりだった。実際に、中3の教科書の「相似」の章に載っていた例題とそっくりの作図問題が出た。
入試2日目の昨夜、3名の中学生が勉強に来ました。彼らの話に耳を傾けながら、数学の入試問題の4割程度をいっしょに解きました。彼らは異口同音に「とても難しかった」と言いました。
彼等との会話を楽しみながら、次のようなことを考えました。
◎ 文科省や県教委は、明らかに「ゆとり教育」から「学力重視教育」に舵を切った。
◎ ところが、生徒を直接指導する学校の教師集団は、一部の教師を除いて、「ゆとり教育」の教育課程にどっぷりと浸かっているうちに、そこから抜け出せなくなり、指導力(教える力量)が錆さびついてしまったのではなかろうか。そして、そのことに気づいていない。いや、もしかしたら、気づかないふりをしているのかもしれない。
◎ いやいや、もしかしたら、ここまで学力の歯車が壊れて動かなくなった生徒たちを前にして、教師集団には指導の手立てが見つからないのかもしれない。
◎ 実際の入試問題に対して「とても難しい」と言う生徒たちが気の毒である。戦後に流行した「星の流れに」という歌謡曲の有名なフレーズをもじって、「こんな生徒に誰がした」と悔し涙を流しながら口ずさみたい気分になった。
◎ 2日目の面接やパフォーマンス検査は、学力検査では評価できない「個性」を重視するための検査だと思われるが、まったくもって「形骸化」もよいところである。さっさと止めて、学力検査の5教科を2日間に分けて実施してあげた方が、よほど生徒のためになるだろう。
では、このへんで、まだ正解に辿り着けない難問に取り掛かることにいたします。