2003(平成15)年頃、新任教頭の研修会か何かで『重職心得箇条』を勧められたことから本書にたどり着いた。
 当時、本書を購入して自宅の書棚に置いたところまでは覚えていたが、紛失してしまった。おそらく、「読むのはまだ早い」と、本書に嫌われたのだろう。
 2013(平成25)年の正月あけに、小遣いを貯めて再購入。腰を落ち着けて読む機会を窺っていた。判が大きく、文字も大きいので、老眼の進んだ身にはありがたい。

言志四録

座右版 言志四録
1994(平成6)年12月9日 第1刷発行
2011(平成23)年9月5日 第16刷発行
著者  佐藤一斎(さとう・いっさい)
訳著者 久須本文雄(くすもと・ぶんゆう)
発行所 株式会社 講談社
定価:本体4,400円+税
<帯>
中国に「菜根譚」あれば日本に「言志四録」あり
わかりやすい訳文と訳注、禅による解釈
綿密な索引つきの全訳一巻本
2013(平成25)年1月29日 購入


 本書の序言には次のように書かれている。
--ここから
 本訳書の初版は昭和六十二年である。このたび七年ぶりに、座右版として再販されることは、信に欣幸の至りである。
『言志四録
げんししろく』の著者である佐藤一斎さとういっさいは、江戸後期の碩儒せきじゅにしてその学は実に博深である。
『言志四録』は、彼の円熟した後半生の四十余年にわたって書かれた一千百三十余条からなる語録で、内容は極めて多面的であるが、特に修養の糧
かてとして、なお処世や教育の心得として、『菜根譚』と同じく感銘の深い心の書であり助言集であるといえる。この語録は簡明直截にして人の肺腑はいふを衝つく概おもむきがあり、漢文体の随筆としてわが国における語録中の白眉はくびにして不朽の名著である。
 昭和六十二年の初版は、四緑中の前二録と後二録とを上下二巻に分冊したが、今回の座右版では全一巻本とし、若干の訂正をなした。しかし、基本の方針は変えていない。

(ブログ筆者 略)
  平成六年十二月

久須本 文雄 識す

--ここまで


 佐藤一斎(1772~1859)は、序言にあるとおり、江戸後期の碩儒(ひろく深い学問を身につけた学者)である。良寛和尚(1758~1831)と同時代を生きた人だと、今、知った。植野明磧先生の名著『良寛さん』を読了したばかりなので、縁を感じて嬉しい。


つづく