国立大学の文系学部の改廃に係る教育政策について、自分の考えを練るための備忘録として新聞記事を拾う、その3回目です。

2015年9月4日 読売新聞より
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(大見出し)
「3類型」から将来像選ぶ
国立大学改革の概要
(中見出し)
15校で「ゼロ免課程」募集停止
(小見出し)
「文系学部改廃」に理解は半数 国立大学長アンケート

(ブログ筆者による記事本文の抜粋)
文部科学省が設定した大学支援のための3類型
①人材育成や課題解決で地域に貢献し、特色ある分野で地域
 というより世界・全国的な教育研究を行う大学(55校)

②特色ある分野で地域というより世界・全国的な教育研究を
 行う大学(15校)

③海外大と伍(ご)して、全学的に卓越した教育研究を行う大学(16校)

  ※ ごする【伍する】
      あるものと同等の位置に並ぶ。肩を並べる。仲間にはいる。
      (「国語大辞典」小学館1988)

国立大学長アンケートの回答(自由記述)
国立大文系学部の廃止にまで踏み込んだ文科省の通知には、各大学から様々な声が上がっている。以下は記事本文に書かれた大学長の回答例。
通知に理解を示した大学(全体の約半数)
(埼玉大)
「発展的な転換や改組は知の継承、創造の意味から十分理解できる」
(島根大)
「社会の変化に応じた機能強化を図るための再編は必要」

文系学部の必要性を強調した大学
(岩手大)
「知王の国立大は文系志望者の数少ない進学先。地元からは行政・金融などレベルの高い人材育成が求められている」
(京都大)
「幅広い教養と専門知識を備えた人材を育てるには、文系の役割は今後ますます重要になる」
(香川大)
「いわゆる文系の切り捨てには強い違和感を覚える。すぐ成果に結びつくものばかりに目が向くと、大きな発見は困難となるだろう」
(長岡技術科学大)※理系の立場から異を唱える意見
「未来を背負う工業人材の育成には、人文系の教養教育が非常に重要。(通知には)必ずしも賛同していない」

常盤豊・文部科学省高等教育局長の話
社会の変化踏まえて
「人文社会科学系は重要と考えるが、社会的要請や現実的課題への対応不足、学生の学習時間の少なさなども指摘されている。
各大学には、学術の進展に加え、地域や国際社会で活躍する人材育成のため、社会の変化を踏まえた組織の見直しを期待している」
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 国力の増強とか、国際競争力を確かなものにするとか、文部官僚は考えるのでしょう。けれども、上記、文系学部の必要性を強調した、岩手大、京都大、香川大、長岡技術科学大の各学長が回答した内容の重みを理解しないと、国力も国際競争力も、ボロボロになると思います。

 次回からは「大学入試改革」についての新聞記事をまとめる予定です。