子どもの頃から古代史が好きだった「面白がりや」の老人として、先日、新聞記事で知った標記の本をじっくりと読んでみることにした。そして、読書と共に進行する読後感を書いていくことにした。
 手帳に書き溜めた「読みたい本リスト」が溢れそうなのだが、ここは我慢して、「読み散らかす」ことのないように、並列読書は数冊に絞っている。
 
 表紙の裏には、諸星大二郎(以下、本書に登場する人は敬称略)が、ジャンプ・スーパー・コミックス『暗黒神話』に寄稿した言葉が載っていた。
 その文章は「そういった緻密で壮大なジグソー・パズルをやってみたかったのです」という言葉で終わっているが、この「ジグソー・パズルをやってみたかった」という文を、当時大学生だった私が読んで感心したことを思い出した。
 
巻頭言 抜群の古代史センス ─ 諸星大二郎という「構造」 
 中沢新一が『抜群の古代史センス ─ 諸星大二郎という「構造」』という巻頭言を書いている。巻頭言は「諏訪からはじまる」「国境を越えた物語性」「自由な想像力と構造」という3つの節に分かれている。

「諏訪からはじまる」
 中沢は、諏訪信仰の研究者 田中基(たなかもとい)らが『古代諏訪とミシャグチの研究』という本を出版したことに触れ、諏訪が日本の精神史にとって極めて重要な場所であることを知った。中沢は、そのころ『暗黒神話』に出会い、『暗黒神話』には「僕のものとよく似た史観が表現され」ていたと述べている。
 そして、この節の最後を次のように締めくくっている。

--ここから
現代考古学によって見えてきたことを、直感と想像力で描き出したところが諸星さんの凄さです。
--ここまで

    《辞書を読む》
    今回、電子辞書 EX-word XD-K4805 を使って辞書を
    読んでみた。
 
    すわ【諏訪スハ】
    長野県中部の市。諏訪湖に臨み、もと諏訪氏3万石の
    城下町(高島城)。時計など精密機械工業が盛ん。
    近くに上諏訪温泉や霧ヶ峰がある。人口5万3千。
    (広辞苑六版)
    
    諏訪信仰[スワシンコウ]
    長野県の諏訪神社の信仰。同社の祭神はいわゆる
    出雲系の神とされており、その信仰は中部、関東を
    はじめ全国各地に及んでいる。
    この神社の特色は、村々に頭郷(とうごう)を指定
    して順ぐりに祭祀を行うことである。
    諏訪神社は狩猟の神、風の神とされ、また武神として
    も信仰され、神供として鹿頭を供えることが知られて
    いる。
    同社の祭礼として有名なのは式年⇒御柱祭(おんばしら
    まつり)で、寅年と申年に行われる。大木を山から切り
    出してこれを社地に4本立てる古式の神事である。
    そのほか、かえる狩神事、粥占神事、御頭祭、御射山
    社祭などがある。
    (ブリタニカ国際百科事典)
    
    なお「ミシャグチ」について、ウィキペディアで調べてみた。

    ミシャグジ
    ミシャグジは日本古来の神。柳田國男によれば塞の神
    (サイノカミ)であり、もとは大和民族に対する先住民の
    信仰[1]。
    伝承は多岐に及び、石神(シャクジ、サクジ)という他に
    ミシャグチ、オシャモジ、シャクチ、サクチ、サグチ、
    サクジン、オサクジン、オシャグチ、オミシャグチ、サゴジン
    など、多様な音転呼称がある[2]。ミシャクジ[3]、
    ミシャグヂ、ミシャグジン[4]、シャゴジ、オシャゴジ(御石神)、
    オシャグジ[5]、サグジ[6]とも。また御社宮司、御左口など
    多くの漢字があてられる[7][注 1]。

ミシャグチ

    Google で検索した画像
    http://morinosei2.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2013/01/04/god112.jpg


 次回は巻頭言「国境を越えた物語性」を読みます。