読売新聞の「くらし・家庭」面に、「たからもの」というコーナーがあります。
 昨日の本欄に次の記事が載りました。

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ロバート・キャンベルさんの和英辞典
「日本文化」の扉開いた相棒

ロバートキャンベルの和英辞典
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 上の紙面をクリックすると拡大するので、ぜひ目を通してみてください。

 以下、辞書好き・勉強好きの私が感じ入ったところを引用します。

“ポケットサイズの茶色い辞書は、背表紙やページをめくった部分がすっかり黒ずみ、使い込んだことを示す。「日本文学の研究者として歩んできた原点が、ここにあります」”

“米カリフォルニア大バークレー校在学中の1977年、19歳で初めて日本語を学ぶために購入した。”

“ページを開くと、書き込みがほとんどない。「今はどの書物にも文字や線を書き込んでいますが、この辞書を使った時は、ノートに繰り返し言葉を書き写しました。それだけ大事にしていたのです」。いとおしそうに目をやる。”

“アジアの文化に関心を持ち、大学では日本美術史を選択。そこで、びょうぶ絵や絵巻物にひかれた。「一つの作品に時系列のできごとが描かれ、物語として完結している。西洋にない文化に夢中になりました」と熱く語る。”

“より多くの作品を学びたいと担当教授に持ちかけると、「まず日本語を覚えなさい」という返事。”

“夏季休暇のたびに、集中講座で日本語を学んだ。その際、和英辞典が心強い「相棒」になってくれた。”

“さらに高度な日本語を徹底的に学ぼうと、3年生を終えると1年休学して初来日。東京都内にあった「日本研究センター」に留学した。そこで「そろそろ和英辞典から『離乳』する時期」と指摘され、「初めて広辞苑を買ったんです。その時点で、この辞書はひとまず役割を終えました」。”


“日本の芸術への興味は映画や芸能などにも広がり、さらに江戸時代後期から明治時代にかけての漢文学研究がライフワークになった。”

“和英辞典を今も開くことがある。「戦前に教育を受けた人たちが編集したので、今では使われない言葉が数多く記載されているんです」と話す。”

“例えば、学問や芸術に秀でた女性を表す「閨秀(けいしゅう)」などだ。「当時の文章を英語に翻訳する時にも役立っています」”

“日本の近世文化の面白さは、その多様性にあるという。”

“4月から大学の「学際日本文化論コース」の主任教授を務める。アジアや欧米などとの交わりも踏まえ、日本文化の成り立ちを、文学や歴史、思想、芸能など横断的に学ぶ課程だ。自身の研究者としての歩みを総ざらいするような授業になるという。”

“「私がこの辞書と出会ったように、学生たちにも新たな発見をしてほしいですね」”

(写真の説明文として)
“単語ごとにアクセントが記されている。「日本語を滑らかに話すのに、大変参考になりました」”

 ロバート・キャンベル氏は、日本文学研究者で、2007年から東京大学教授です。私と生まれ年が同じ。月とスッポンですなぁ。
 1冊の辞書を頼りにして学業を究めたという氏の勉強スタイルに強く共感しながら、つぶやきました。

「辞書って、やっぱり、イイですねぇ・・・!」