先日、中学2年の4人の生徒に、12月の大テスト会とクリスマスを兼ねた記念品に何を望むかと一人一人に尋ねてみました。
 すると全員が「小説みたいな本を読んでみたい」と答えました。
 よしっ!とばかりに、記憶をたどりながら書庫を探し、本選びをしました。
 探していた本は ─
O・ヘンリー傑作選(岩波文庫)
です。
 古い記憶ですが、大学2年の頃に買い、「高校の現国(現代国語)の教科書に出てきたモーパッサンの小説より面白い!」と読み始めたものの、勉強の忙しさに負けて読み切れずに本棚に置いたままにしてしまった本です。
 この文庫を読了したのは大学卒業間際でした。
 改めて「面白い!深い!」という感想を持ち、「教員でなければ翻訳家もいいな」と思う1つのきっかけになりました。
 ちなみに、私が「あわよくば翻訳家」と思った最初のきっかけは、高校生の時に読んだ『蘭学事始』(杉田玄白/岩波文庫)です。

 話が逸れましたが、岩波文庫版の『O・ヘンリー傑作選』が書棚にも書庫にありません。
 それならば、と思ってネットで探したところ、O・ヘンリーの短編集はたくさんの本が様々な出版社から発行されていることがわかりました。
 その、たくさんある本の中から私が選んだのは ─
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O・ヘンリー短編傑作選

『1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編』
2007(平成19)年10月20日 初版第1刷発行
2014(平成26)年7月5日 第4刷発行
著者  O・ヘンリー(オー・ヘンリー)
訳者  芹澤恵(せりざわ・めぐみ)
発行者 駒井稔(こまい・みのる)
発行所 株式会社 光文社
定価:本体667円+税
<裏表紙>
アメリカの原風景とも呼べるかつての南部から、開拓期の荒々しさが残る西部、そして大都会=ニューヨークへ ─ さまざまに物語の舞台を移しながら描かれた、O・ヘンリーの多彩な作品群。20世紀初頭、アメリカ大衆社会が勃興し、急激な変化を遂げていく姿を活写した、短編傑作選。
2014(平成26)年11月7日 購入
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 この文庫本を選んだ理由は、芹澤恵さんの新訳だったからです。

 掲載作品は次のとおりです。

多忙な株式仲買人のロマンス The Romance of a Busy Broker
献立表の春 Springtime [a] la Carte
   ※ [a]は a の上にアクセント記号が付いている文字
犠牲打 A Sacrifice Hit
赤い族長(レッド・チーフ)の身代金 The Ransom of Red Chief
千ドル One Thousand Dollars
伯爵と婚礼の客 The Count and the Wedding Guest
しみったれな恋人 A Lickpenny Lover
1ドルの価値 One Dollar's Worth
臆病な幽霊 A Ghost of a Chance
甦った改心 A Retrieved Reformation
十月と六月 October and June
幻の混合酒(ブレンド) The Lost Blend
楽園の短期滞在客 Transients in Arcadia
サボテン The Cactus
意中の人 ‘
Girl ’
靴 Shoes
心と手 Hearts and Hands
水車のある教会 The Church with an Overshot-wheel
ミス・マーサのパン Witches' Loaves
二十年後 After Twenty Years
最後の一葉 The Last Leaf
警官と賛美歌 The Cop and the Anthem
賢者の贈り物 The Gift of the Magi

 これらの作品のあとに、解説(齊藤昇)、年譜、訳者あとがきがあります。

 ネットの書評を読みますと、
・新訳が読みやすい。
・全23編の選択と掲載順のセンスがよい。
・巻末の解説・年譜などが充実している。
など、概ね好評のようでした。

 というわけで、注文して2週間かかりましたが、本日、生徒4人と私の分の計5冊が届きました。

 今の中学2年には少々敷居が高い小説かもしれませんが、なんとか読みこなしてもらいたいと思っています。