20年来、テレビ東京系『開運!なんでも鑑定団』を楽しんで観ています。

 依頼人が登場し、鑑定依頼品の説明をした後、番組が用意したさらに詳しい説明が流れます。そのあと、「依頼品を見てみよう」のナレーターに続き、依頼品がクローズアップされます。そして、最後に「(依頼品の)鑑定やいかに!?」となって、CMをはさんで鑑定額が表示される、となるわけです。

 昨夜、この番組を見ていて、ふと思いました。

 「鑑定やいかに」の「や」とは何か?と。

 「や」とは文語だろうか?
 それならば古語辞典を読むべきか?

 いやいや、テレビ番組で流れている表現だから、少々古い現代語か?
 それならば、国語辞典にあるはずだ。

 それとも、現代まで生き延びている中世や近代の日本語か?

 「鑑定やいかに!?」を完全な現代口語に直すと、

「鑑定は、いったいどのように(なるのでしょうか)?」

だと思うのですが・・・・・・。

 こんなことを考えながら、辞書を読み始めました。
 もちろん、ターゲットは「や」です。

--ここから
《新明解七版》P1515からP1516の「や」

「接尾」明らかにあてはまらない(以下、「ちがう」と表記)。
「副助」(一)(二)ともにちがう。
「接助」ちがう。
「終助」(一)(二)(三)どれもちがう。
(四)〔雅〕感動の気持を込めて文を終止したり、その言葉を述べることを表す。「松島や ああ松島や 松島や」「古池や蛙飛び込む水の音」
[文法]欄に(四)は名詞に接続する。とあったので、確かに名詞に接続している点では「鑑定や」と等しいが、終助詞ではないと思った。
ちがう・・・な。
「助動・特殊型」ちがう。

《集英国3版》P1823からP1824の「や」

「助動」特殊型 ちがう。
「助」(一)係助詞(二)副助詞(三)格助詞(終助詞)(接続助詞)どれもちがう。
「助・複合」ちがう。

《明鏡二版大》P1742からP1743の「や」

「感」ちがう。
「助動 形動型」ちがう。
「格助」ちがう。
「接助」ちがう。
「終助」ちがう。
「副助」③文語 あれっ!?と思ったが、やっぱりちがう。

 ※新明解、集英国と比べて、明らかに明鏡は読みやすくてわかりやすかった。

《新潮国 現・古 二版》P2127からP2128の「や」

「接尾」ちがう。
「感」ちがう。
「助動」ちがう。
「助」(四)間投助詞① あれっ!?と思ったが、ちがうようだ。

《全訳読解古語辞典三版》P1213からP1215の「や」

 さすがに古語の説明は詳しい。
 しかし、どれがあてはあまるのかは、わからなかった。

 だいたい、文中がどうの文末がどうのと言っても、「鑑定や」のとおり、主語(体言)に付く「や」なのですがねぇ。(ため息)


 1冊、確認するのを忘れていました。《三国七版》です。

《三国七版》P1555の「や」
「感」ちがう。
「格助」ちがう。
「終助」ちがう。
「副助」④「は」の変化。「そんなことできやしないよ」
これかなぁ!?
「接助」ちがう。
「助動・特殊型」ちがう。

 もっとも文字数・行数が少ない三国七版ですが、用例が妙にわかりやすかったです。
--ここまで

 簡単に分かると思って読み始めましたが、さっぱりわかりませんでした。

 おそらく、私の文法力・理解力が欠如しているのでしょう。

 それにしても、辞書によって、品詞の分類・扱い・用例が異なることを、改めて思い知りました。


 どなたか、「鑑定やいかに!?」の「や」について、ご教示ください。
 大雨の中、これから仕事ですが、帰宅後も眠れそうもありません。

追伸
 辞書については、「鏡」か「鑑」かを論じながらも、古語~現代語の「収録時代の幅」と用例の「わかりやすさ」を論じる必要があるのかもしれません。