一年ほど前、夫が「ルンバを買おう」と言い出しました。どうせいい加減な掃除しかしないだろうと買うのをためらっていましたが、決心しました。
そして昨年、ついにルンバがやって来たのです。
こんな顔をしているお掃除ロボットです。⬆️
これを使うにあたって必要なものはWi-Fiと充電器です。
これがhomeと言われている充電器です。⬇️
充電が無くなりそうになると、ロボットは自ら充電器(home)に帰ります。
使用前にしなければならないのがWi-Fi🛜との接続と、本体とスマホの設定です。もちろん、Wi-Fiのないお宅でも、手でボタンを押せばお掃除を開始することはできます。でもwifiないと、スケジュール機能(開始時間を決めたり、どの部屋を掃除するかなどの機能)は組めませんし、ルンバのアップデートもできません。毎回ボタンを押さないといけない。
wifiなんか必要としない家ではルンバの機能を充分使いこなせるとは思えません。ですが、コマーシャルでは「留守中でもルンバがお掃除します」「急なお客さんのために外出先からルンバにお掃除指令を出せます」「赤ちゃんが寝てるから、寝室だけ掃除しないで」「食べこぼしがあるから食卓の周りだけお願い」などいとも簡単に言いますが、それにはまずはWi-Fi、そしてそれなりの設定が必要なのです。こんな面倒な設定を高齢者に要求するのは酷です。
その中にルンバの名前(ニックネーム)を決めるという設定があります。私は「キッシー」という名前をつけることを提案しました。これにはワケがあります。
夫は人の悪口を言う人ではないのですが、なぜか唯一批判ばかりする相手がいるのです。それは歴代総理大臣です。ニュースを見ながらテレビに向かって文句を言います。「じゃあ、あなたが総理になればいいじゃないの、そしたらあなたの思い通りに行くでしょう」「自分にもできないようなことを他人に要求しないで」「あなた一人がそこでそれだけ力んだって世の中変わることないでしょ」。夫の批判を聞いていると腹が立つので、私はそう言いました。それで、ルンバの名前をキッシー(岸田)にしたのです。「あなた、総理大臣に命令できるのよ、『おいキッシー、ちゃんと掃除したまえ』ってね」。
初お掃除の時、夫はキッシーが命令通り動くかどうかが心配です。キッシーの後を追いかけます。「そこにゴミがあるの見えるか?ちゃんと取ってくれよな」などと言いながら、まるで子供たちがチンドンやの後をつけるように。
ところがあまりにも優秀なキッシーについに言ったのです、「なかなかやるねえ」「きれいになったよなあ」「すげえなあ」と感動しまくりです。キッシーは夫に気に入られようと、ソファの下やベッドの下のホコリもとりました。食卓の下はもちろん、椅子の下まできれいにしました。
そして夫はニュースを見なくなりました。「ニュースを見ると腹も立つし、すると血圧も上がって健康に良くないよ」と私が言うのを納得したからかもしれません。大人しくyahooニュースを毎日見るようになりました。
今日もキッシーはホコリだらけになって張り切って掃除をしています。
今朝、夫がポツリと言いました。「キッシーの名前を変えてやらないとな」。そうっか。次は誰が総理大臣になるのかしら。
あっぽ


