ベネズエラにいた時、同じ居住地に住んでいた若い夫婦をよく覚えています。
顔も声も全然思い出せませんが、その夫婦がとても優しい人だというのだけを記憶しています。
二人揃って丸い眼鏡をかけていていつも優しい笑顔でした。
子供ながらに「この人たちは何を言っても怒らない人なんだろうな」と思っていました。
当時ベネズエラに来ていたオジサンたちは皆飲んだくれで、
いつもいつもタバコ(ハイライトと決まっています)と
ウィスキー(サントリーのダルマと決まっています)
の臭い匂いで絡んできていたので、
「酔っぱらいはキライ(`ε´)」と思っていました。
酒の入った大人は敵でした。
スキを見せたら最後、泣くまでからかわれたりくすぐられたりします(笑)。
そんな敵だらけの中、若い夫婦だけはいつも静かでニコニコしていてお酒も飲みませんでした。
そんな若い夫婦がとてもステキに見えて大好きでした。
笑顔のご主人は実は片腕がありませんでした。
最初はよくわからなかったのですが、いつも片袖がヒラヒラしていたので、
不思議がり「なんで腕隠してるの?」と聞いてしまいました。
隠してるわけではなく「ないんだよ」と言われても
理解できず「なんで?どうしてないの?」と聞いてしまいました。
子供は残酷です。
全く悪気はないのですが、好奇心で若い夫婦を傷つけてしまいました。
夫婦は言葉なく、ちょっと悲しそうな笑顔をずっと浮かべていました。
たしか休日の昼間のバーベキューの時でした。