トスカーナ州は休校を免れていたので、
今になっての休校を
長女は
「やったー!」
と小躍りしていた。
が、親は…
である。
これから毎日お昼ご飯も作らねばならなくなる。
一人の時は、ラーメンライスなどの
ジャンクなものをほくそ笑みながら、むさぼり食べていたのだが、
それもできない。
子どもたちの学校の休校初日の日が、私の西洋彫りレッスンの最終日だった。
お昼ご飯も先に食べるように、言い聞かせてからレッスンに向かう。
最終日に、手こずっていた本型のペンダントヘッドをようやく仕上げることができた。
作業の最中に
「明日から、この学校も休みになりまーす。」
という声を耳にする。
「なんて私は幸運だったのだろう!」
今日で終えたいと思っていたことは、ギリギリセーフで、ほぼ全部終えることができたのだから。
そして、毎年恒例のリッカルド先生とのお写真をパチリ。
82歳のマエストロはコロナウィルスの脅威が世界を席巻しようと、
なんら関係ない様相で、ずっと教えて来られていた。
しかし短期でイタリア以外から勉強しに来ている人は、10日間の学校休校の授業をずらして受けることは不可能だろう。
私は幸運だったのだが、そういう人たちの気持ちを慮ると
なんともなぁと
ややりきれない。
イタリアで彫金を習うぞ〜
と意気込んでやって来て、
このコロナウィルスの騒動に巻き込まれるなんて!
ベッキォ橋を通って子供達が待つ家へと向かう。
いつもなら自転車では通らない道が恐ろしくスイスイと進める。
それくらい人が少ないのである。
異様な雰囲気の中、家に帰ると
次女が小走りしながら迎えに来てくれた。
目標は達成できたし、気分は最高だった。
こんな時だけれど、
というか、
こんな時だからこそ、やっぱり気分が上向きになることに心を寄り添わせれば、
それなりの結果がついてくるのだという
現実を見ている気がした。
気が滅入ることは、横に置いておいて、心踊ることに目を向けていきましょう。
今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。





