友人のご家族(友人はフィンランド在住なので彼はいなくて、厳密には彼のご両親)と連れ立って行ったので、
また7年前に行った時とは異なって賑やかな雰囲気で開演前のひと時を湖の景色を眺めながら過ごす。
トッレ デル ラーゴにはプッチーニの家があり、作曲の合間に狩に楽しんだという。
毎年おなじみの演目の中、7年前に行った時は、マダムバタフライ 蝶々夫人だった。
同じのもなんなので、今回はトスカにする。
プッチーニのオペラは、ヴェルディなどに比べて軽い感じで、メロドラマなので、子供も連れて行きやすい。
長女は以前YouTubeでトスカの全編を見ていたので、大体のあらすじは覚えていた。
問題は次女。
長女を初めてオペラに連れて行く時は、あらかじめ蝶々夫人のアリア部分などを見せ、あらすじも説明して、下準備してから向かったのだが、
今回は、思いつきのオペラ鑑賞だったので、その辺りが抜け落ちる。
会場へ向かう車の中で、主人があらすじを言って聞かせる。
ついでにアリアも聴くか〜〜となったのだが、子供たちのダメ出しで、結局ABBA⁉︎
暮れなずむ湖をうっとりとした気持ちで散策する。
会場前の広場では、オケの生演奏で来場客をもてなす。
ここでABBAが流れたので、再びうける私たち。
お馬鹿写真も撮りつつ、開演を待つ。
今晩は日本人指揮者吉田裕史氏が指揮棒を振る。
開演前は興奮気味だった次女だが、
予想通り第一幕が終わり、休憩後の第二幕が始まるころに完全沈没。
次に目を覚ましたのは、第三幕のサンタンジェロ城の上からトスカが身投げをしてのクライマックスでの大拍手の時。
そして
「私、ちょうどいい時に目を覚ましたね!」とのたまう。
今晩のオペラはカヴァラドッシ役のテノール歌手に拍手が多かった。
トスカはちょっとイマイチだったのだろうか?
オケは全体的にゆっくりな気がしたけれど、デリケートな演奏で個人的には好印象を抱く。
今年のトスカ上演の三日間のキャストをチェックしてみると、
他の日のテノール役にはホセ クーラの名前を見つけたので、最終日よりも良いキャストだったのかもしれない。
われわれの場合、日程だけでオペラ行きを決めたのだけど、遠方から来てせっかく見るのであれば、キャストチェックも欠かさず行ってください!
驚くべきは子供たちの観劇料。
€1とは一体何?
中学生の長女も同額だったので更に驚く。
ジェラートやコカコーラよりも安いではないか!
この価格はもちろん野外オペラだからであって、普通のきちんとした劇場ではもっと高いだろう。
オペラではなくて室内音楽のピアノコンサートがペルゴラ劇場であった時は、€5ほどが次女のチケットだった気がする。
もちろん席にもよるだろうが、ヨーロッパはやはり文化を養う地盤がしっかりしているなぁと実感する。
若かりし頃を振り返ると、イタリア留学を果たして、最初の年に行ったことは、やはりオペラ三昧。
夏はベローナのアレーナ劇場に毎日のように通い詰めたのを思い出す。
本場のものを本場で味わうことに、身の毛がよだった感覚を覚えている。
そう細胞が喜んでいる感じ。
君たちは、たくさんの特権を持っているなぁ!
いつでもこういうものに触れられのだから。
とお気楽な子供たちを見つめながら感じた夜更け。
夜中の1時に会場を発ち、フィレンツェの我が家についたのは、2時半だった。
朝からほぼ翌朝まで、海にオペラにと貪欲なまでに濃い一日を過ごした。
今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。












