
貫井徳郎 『空白の叫び』
💮 ノンストップです。2日でほとんど3冊読み終えました。
最後の数十ページ、わけがわからなくなりそうでメモしました(笑)
[少年法についてまとめてみました]
少年法ができるまでは、少年も年齢に関わらず等しく刑罰が科せられていた。
1922年旧少年法
2000年改定 刑事罰対象 16から14歳以上へ変更
2007年改定 少年院送致14歳以上から概ね12歳以上へ、変更
この作品は連載から単行本になるまでの間に旧少年法から2回の改定という、いわば少年法に関する議論の真っ只中に書かれていた作品です。
ここからネタバレと考察
この作品は、殺人を犯すことになった少年三人の心の中にある『なにか』の正体とそれが育っていく過程を徹底的に描いていること。それがこの作品の肝になっています。
文中で、
冷静な判断力、明晰な頭脳、完璧なルックスを持つ葛城に言わせている。神原と、久藤の心の中にある『瘴気』と。
※『瘴気』マラリア等病気を発生させる悪い空気
久藤本人も自分の心の中の『ボール』瘴気と呼んでいる。そして彼はそれをこの上なく愛する。
わたしに言わせれば、神辺と久藤を並べて欲しくなかったけれど(笑)
❤葛城推しです。❤
そもそもの発端、事起こしはなんだったのか。
それは、久藤が女性教師と性行為に及んだ時に感じた呑み込まれるような恐怖
そして、葛城拓馬の父が、次子と付き合っていた時に感じた呑み込まれるようなどうしようもなく離れ難いなにか。
それを、父は『業』と呼んだ。
貫井さんの上手いところは、作品の最初の部分で3人に対して感情移入させることだ。
私も3人に同情した。
しかし、少年院に入ってからは、神原への同情は無くなった。姑息でまるで、葛城が殺した英之の再来のようだ。
物語の終盤で、
人であることを捨てた宗像の口から、葛城に対して、生きて償え、伝えろ等の言葉があったが、少し虫が良すぎて、この人程度に、葛城にこのような事を言わせるべきなのか疑問が残った。宗像は、ただの取るに足らない男で、苦しみの感情も捨て、自分がある意味、英之や、神原のような子どもを作った原因となっていることに気づきもしないことも腹立たしい。
この3人の少年の犯罪は、大人が作ったものだ。