○に近い◎



傲慢と善良 辻村深月著
物語の始まりは恐ろしい
そこから 第一部 第二部と話が進んでいく。
女性向けといえばそうかもしれない。
しかし、今結婚しようとしている人、中学生以上の未婚の人、それから何より、子育て中のお母さんに是非読んでもらいたい。
この作家さんは心理描写が細かい。
ああ、そうか。とおもいあたるところが沢山でてきた。
もう20年早くこの本に出会いたかった。あ、この感じは『かがみの孤城』でもあった。 かがみの孤城が中学生に読んでもらいたい作品であるなら、この本はそれプラスというところ。
ハウツー本よりよっぽどこの物語に自分を乗せていく方が心に問いかけるものがある。
評価 ◎(○に近い)
ネタバレ少し 未読の方は読まない方が楽しめます。
私は2部の展開がすごいと思った。
もちろん1部の終わりにも驚いたが、それ以上に2部の舞台をここに持ってきたことに、この作家さんの作家としての意欲と、作品をつくることへの愛情、読者への投げかけを感じた。
お見事。
最後は少し、出来杉くん。だったと思うし、特に完結させる必要はなく、物語としては、あとは読者に任せるという手もあったと思う。
それから私はやはりこの主人公が嫌いだ。最後まで。その辺が評価が○に近い◎となった一つの理由かも? 最後の終わり方を見ても、私はこの主人公を許せない。