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このブログは中1・小4の兄弟の成長を絵日記や4コマ漫画で記録している育児ブログです。
全てのコメントにお返事はできない時もありますが、ありがたく嬉しく読んでいます。





連載の途中ですが、本のレビューを書きます。

たくさんの人に読んでいただきたく、長ーくなりました💦💦





​もしも今日、あなたの大切な人が亡くなったら




昔、看護師の友達との会話の中で聞いたフレーズ。

『生き様は死に様って言うしね。』

その言葉に妙に納得したし、自分はと身震いした覚えがある。


その人がどう生きてきたか、その結果、どう死んでいくか。

生き方は死に方におおむねリンクしているのだと思う。


一生懸命に生きていたのに事故や病気で抗えない最期もある。

けれど、「死に方」はその後、故人を偲ぶ周囲の人の想いや態度も含まれると思っている。


それらが一番よく感じられる場所が「お葬式」ではないだろうか。

現在、葬祭コーディネーター・葬祭コンサルタントとして活躍されている安部由美子さんの著書を読んだ。






これまで二万人を超えるお見送りに関わってきた著者が、その中でも特に印象的で忘れられないお葬式の物語が二十数話、紹介されている。


どのお話もどうしたってお別れのお話なので、その描写にぎゅうと胸が詰まる想いで読み進めざるを得ない。

特に子供さんの亡くなるエピソードは母親となった今、本当に本当にどうしようもなく悲しい。


私自身、これまで参列してきたお葬式で、本当に立派な方だったのだと再認識したり、とても愛し合っておられたのだなとご遺族の様子を見て一緒に涙したり、そうと思えば、口さがないご近所の陰口を聞いたり、誰かと誰かの言い争いをうわーと眺めたりしたことがある。

人にとって「死」とは、ものすごく心を揺さぶられることなので、本当に最後のお別れとなるお葬式の場で、いろんな感情が生まれ、激動するのも当然に思う。


エピソード中、とても多かったのが、残された側の人々が持つ『後悔』の感情。

多かれ少なかれ、家族は確執や問題を抱えているものだけれど、命は有限。

「いつかは」と考えていたことが、永遠にできなくなることがある。

そうなってしまった時、

「ああしなければよかった、私のせいで

「あんなことを言ってしまった、もう謝れない」

「意地を張って仲直りできないまま逝ってしまった」

悔やんでも悔やみきれない。

だってもう、いないから。


著者の安部由美子さんは、お葬式にはよく見られることだと書いている。

その気持ちを解消しないままに、お葬式を終えると、故人に対して申し分けない気持ちを抱えたまま、その後の人生を歩み続ける人もいると。

それはとても辛いことだ。

故人もそれは望んでいないだろう。

それを知っているから、由美子さんはじめ葬祭関係者は、式の中でそれをときほぐすことに心を砕いている。

それができる最後の場がお葬式だからだ。


近すぎるからこそこじれていた感情を、丁寧な傾聴と優しい提案で寄り添って、心に後悔を持つ人が、それをしっかり故人や遺族に伝える場を設けている。

お葬式が終わる頃には愛に溢れた「いい式だった」「悔いなく見送れた」に変えている。

不思議なことだけれど、お葬式は、関係が悪くなったり、薄くなったりしている溝を埋めてしまうような出来事がよく起こるのだそう。

エピソードの中では、喧嘩別れしていた親友同士も、お葬式を通して10年越しの仲直りをしていた。

死んでしまったらもう何もできない、そんなことはないのだ。





私は、死んだら魂が解放されて自由になると思っている。

現世のしがらみなんかどうでも良くなると思っている。

だから、お墓や仏壇は残された側が話しかけたり、心のより所にするための物だと思っているので、自分の分はなくてもいい。お花もお線香もいらない。

時々思い出して元気〜とか心で話かけてくれたら。それだけでいいんだけど。(ま、そういうわけにもいかないかな😅)


(故人を偲ぶのは当たり前として)お葬式も残された側のためにある、心に区切りをつけるためにあるのじゃないかと考えている。

本の中で、

【この先を生きていく人が、『ありがとう』と『ごめんなさい』を伝え、そのうえで『じゃ、またね』と、いつかやってくる再会に向けて歩み出すきっかけにするのが、お葬式】

とあり、本当にその通りだと思う。




実は、著者の由美子姉さん(と、呼んでいる☺️)は、同じ鹿児島県人として、2年前にSNSを通して知り合い、それ以来、仲良くしていただいている。


由美子姉さんを見ていて思うことは、本当に「愛と感謝の人」。

誰に対しても、相手の良いところを見つけてはそれを言葉にして伝えてくれ、褒めてくれ、リスペクトしてくれる。

そんな小さなことも?!と言うようなことも、心からの感謝を伝えてくれる。


またご両親やお子さん・お孫さんたちにも愛情深く、常に愛を伝えているのをリアルでも、インスタやツイッターでも拝見する。


そんな姿を私も尊敬しているし、当然みんなから好かれ、いつもたくさんの人に囲まれている由美子姉さん。

お仕事の内容は知ってはいたけれど、今回、この本を読んで、由美子姉さんの人となりがどうしてそうなのかを深く理解した。


「大切な人が元気でいてくれることは当たり前ではない」


それを知っている。

その大切さ・命の刹那を分かっているからこその言動や心遣いなのだ。と。






常日頃から人間を相手にする職業を尊敬している。

性格的に私にはできないな💦と思うから。

ましてや由美子姉さんのお仕事は人生のクライマックス、いちばん感情が激動する場面で、接するお仕事。

相当に慎重に細やかに、そして臨機応変いかねばならないのだろうと想像する。

エピソードの中では、葬儀社の方が、故人や遺族の希望を叶えてさしあげたい、よい式にしてさしあげたい!!と奮闘する姿を読むこともできる。

今後、両親や家族を見送ることもそう遠くない年代になった私は、それがとても心強いと思った。困ったことがあれば、些細なことでも身内のことでも、とにかく葬儀社の人に相談してみたらよいのだ。お見送りのプロなのだから。

この本を書こうと思ったきっかけの一つが、葬儀関係の仕事に対する偏見を払拭したかったからだそう。

いまだに「縁起でもない」と偏見の目で見られることもあるという。(そんな人いるんだね😲)

自分の大切な人が亡くなった時、こういう仕事をする人がいなかったらどんなに困るか考えてほしいのです。と。






まさかの「ひょっとこ踊り」で父を送る娘。


妻のお葬式で倒れ、心臓マッサージを受ける夫。

弔いの場で、生きろ!と願うコントラスト。


若くして夫に先立たれた妻が、数十年後、花嫁衣裳で荼毘に付される。

二度目の結婚式となった会場には、拍手とおめでとうの歓声。


余命半年の18歳青年がボイスメッセージに残した言葉、「あぁ、幸せぇ」。


どれも本当にあった物語。

このほかにもたくさんの愛に溢れる物語がある。

(マックの中で読んでしまい、涙を堪えるのが必死だった😂)


挿絵はないので、すべて文字だけれど、私の頭の中には映像として見えた。

由美子姉さんの「この気持ちを心に留めておきたい」「この出来事を皆様にも伝えたい」」そんな想いで綴られた物語は、オムニバスドラマ化できそうだ、とも思った。

不謹慎かな😁❓でも、

人は必ず死ぬ。

来るべき時のために、日頃から、

伝えたいことを伝えておく。

愛と感謝を大切な人に贈っておく。

すごくすごくシンプルで大切なこと。

分かっているのになかなかできないこと。

それらを考えるきっかけに、背中を押すきっかけになる素晴らしい一冊だと思う。


ぜひ多くの方に読んでいただきたい。

死は、人間として抗えない壮大なテーマのせいか、本を読んで心に浮かんだことを書き殴ってしまったし、

出会った頃から、「本を出したい」と言っていた由美子姉さんの夢を実現しちゃうそのパワフルさを尊敬すると共に、願いが叶って私も嬉しかったので、相当長くなってしまった💦💦


最後まで読んでくださり、ありがとうございます。





【阿部由美子】

一般社団法人日本葬祭コーディネーター協会代表理事、葬祭コーディネーター、葬祭コンサルタント。

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