フタを開いた中には、小さな小さな木のお人

形が、ちょこんとありました。


『私とそっくりなお人形・・・』

少女の人形は、自分の掌にも収まりそうな

サイズのそれを、そっとすくいあげました。



『よく、見つけたね。

あなたの 探しものは 見つかった ?』


少女は ゆっくりと首を振りました。

とても小さなお人形は、かすかに微笑んでい

るように見えます。


『あなたは、あなた自身をさがしているんで

しょう ?』


『さあ、わたしを開けてみて。

これで最後だよ』


少女の人形は、そうっと小さな木のフタに 親

指で触れました。