あきらめないで生きよう

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“生還”した金森さん。経営者向けに「救済会」

25歳のフリーター時代、
商品先物取引で5000万円の損失を出す。
借金は高金利が付いて1億2700万円に膨れ、
自己破産もできない——。
そんな底なし沼から自力で再生した実業家が、
同じ悩みで苦しむ経営者のため
「倒産救済会」
を立ち上げた。
「間違っても、お金の問題を
自殺などに結び付けないで」と訴える。
不動産投資、ホテル経営などを手がける
「金森実業」の代表取締役・
金森重樹さん(39)=写真=は、
東大法学部を卒業後、
就職せずにフリーターを続けていた。
岡山県から上京する時、
「東京でひとヤマ当てる」と
心に決めていたからだ。
しかし、投資会社社員の甘言に乗せられ、
母から預かったマンションの頭金1000万円と
バイト先の雇い主から借りた3900万円を
生糸の先物取引 で失う。
借金には年24%の金利がつき、
利息だけで年に千数百万円。
当時の破産法では、
投機的な行為による借金には免責が認められず、
自己破産も出来な かった。
「20代は人間が甘く、思慮がなかった。
ヤマを当てるために東京に来たのに、
正反対の方向。
でも、借金は『メンター』『師匠』です。
小突き回され、鍛えられたおかげで、
僕は覚醒し、物事の裏側を確実に
見通す力をつけられました」
破産できない以上、返す方法を考えるしかない。
金森さんは、巨額の借金を負った人たち
100人以上に会い、話を聞いた。
その過程で、
「消費者金融 からの借金で悩む人は、
返すのに精一杯だが、
ビジネスで巨額の借金を作った人は、
再起のチャンスをうかがっている」
ことに気付く。
不動産会社で働きながら、
確実にもうける方法を探した。
巨額の借金と、どんどん膨らむ利息を考えれば、
絶対に失敗は許されない。
行政書士の資格を 取って独立。
ファクスによる集客で大量の顧客を集め、
平均年収300万円とされる業界で
年商1億円を達成した。
それを元手にマンション1棟を取得し、
年間 数千万円の家賃収入を得る。
独立後10年で借金を完済した。
その後も独自の集客ノウハウを駆使し、
不動産投資やホテル再建、
歯科医院経営と事業を拡大している。
「周りは皆、僕が死ぬと思っていたでしょう。
でも、すべてを捨てる覚悟があれば、
人生はやり直せるのです。
借金に小突き回されて逃げ回るのではなく、
向かっていって乗り越えれば、
借金は素晴らしい先生にもなるのです」
金森さんは、
「家族がいたから助かった」とも言う。
結婚する時、奥さんに
多額の借金があることを告げた。
「返せるつもりだと話すと、妻は信じてくれました。
やはり家族の絆が大事です。
洗いざらい話し、ダメな自分をオープンにすること」
と、借金返済の秘訣を語る。
金森さんは今年2月、
借金地獄からの“生還”を記録した
「借金の底なし沼で知った お金の味」(大和書房)を出版した。
昨年末には
「倒産救済会」(http://www.103931.jp )
を作り、借金で苦しむ経営者に
仕事の場や避難場所を提供している。
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