昨日、父が他界しました。
私の幼少期は、ただ厳しいだけの父でした。
それが嫌で、逃げるように全寮制の商船学校に進学。
でもその方が厳しかったです。
大失敗でした。
そんな父も、孫にはとても優しかったです。
さらに晩年は、日常で穏やかさも感じられるようになりました。
孫と楽しそうに触れ合う時間が、そんなふうに変えたのでしょう。
今思えば、私の仕事のことも応援してもらいました。
「親よりも、生徒さんを大切にしろ」
教室立ち上げ早々、そんなことを言われたことを思い出しました。
そして、そんな生き方を、していたように思います。
なるべく私の邪魔をしないように。
私に頼らないように。
そんなことを思ってでしょう。
「自分のことは自分で何とかしよう」
そんな気持ちを、感じていました。
弱音を吐かれたことも、力になれたことも、記憶にありません。
そんな姿を見てきたからでしょう。
いつからか、父が厳しかったことを思い出せなくなっています。
父が倒れる前日、私にこんな連絡がありました。
「ご近所さん方に
『私に何かあったら、ここに電話してください』
って、お前の電話番号教えておいたぞ。
これでいつ何があっても大丈夫だ」
これが最後の留守電でした。
まさか、その翌日に。
何か、感じていたのでしょうか。
連絡を受けたのは、生徒たちの定期テスト前の授業が、全て終わった日。
もちろん、偶然でしょうけれど。
享年86歳。
最後まで、自分の力で歩み続けようとしていました。
無理もしていたんだろうな。
なにもしてあげられなかったことが、心残りではあります。
そしてもう一つ思ったこと。
一人暮らしの自宅で倒れたため、警察の方々とのやり取りもありました。
担当されたお一人おひとりが、私ども家族の気持ちに寄り添い、温かい言葉をかけてくださったことが、本当にありがたかったです。
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