こんな「八景」駅 | 余生庵 カラスの晴耕雨・読ぶろく…クンセイが肴

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残り少ない余生をテキトーにいきていくブログ
◇監修 左上野 老鶴 ◇GM 経田野 横鋤 ◇照明 当代元 蔵志
☆余生を送っている人間が書いている記事ですので、恐縮ですが
 「記事更新頑張りましょう」といったコメントにはお返事できま
  せん。

◎「八景」について
八景(はっけい)とは、ある地域におけるつの優れた風を選ぶ、風景評価の形式で
ありますこと、諸賢は周知のことと存じます。
・・・あ、いちおー、てつどー物のまえふりなんですけど・・・最後にドンデンガエシなどは
ありません・・・

その「八景」の嚆矢となりましたのが、
湖南省・瀟湘(しょうしょう)八景であります。

 この「八景」の考え方は以下にお示しいたします通り、

①瀟湘夜雨 [しょうしょう やう] :永州市蘋島・瀟湘亭。瀟湘の上にもの寂しく降る夜の雨の風景。
②平沙落雁 [へいさ らくがん] :衡陽市回雁峰。秋の雁が鍵になって干潟に舞い降りてくる風景。
③烟寺晩鐘 [えんじ ばんしょう] :煙寺晩鐘とも。衡山県清涼寺。夕霧に煙る遠くの寺より届く
                                                           鐘の音を聞きながら迎える夜。
④山市晴嵐 [さんし せいらん] :湘潭市昭山。山里が山霞に煙って見える風景。
⑤江天暮雪 [こうてん ぼせつ] :長沙市橘子洲。日暮れの河の上に舞い降る雪の風景。
⑥漁村夕照 [ぎょそん せきしょう] :桃源県武陵。夕焼けに染まるうら寂しい漁村の風景。
⑦洞庭秋月 [どうてい しゅうげつ] :岳陽市岳陽楼。洞庭湖の上にさえ渡る秋の月。
⑧遠浦帰帆 [おんぽ きはん] :湘陰県県城・湘江沿岸。帆かけ舟が夕暮れどきに遠方より戻ってくる風景。

特定の土地の+その土地以外では味わえない秀でた花鳥風月・・・をめでるといった「組み合わせの妙」も
大変重要な条件であったと思われます。

そして、「瀟湘八景」そのものが、中国の山水画の伝統的な画題になっていきます。

地理的には、「 瀟湘」とは、洞庭湖と湖に流入する水と江の合流する一帯、広くは湖南省、
省都・長沙市を含めた地域を指し、古来より風光明媚な水郷地帯として知られております。
北宋時代(960-1127)の高級官僚・宋迪はこの地に赴任したとき、この景観を山水図として画き、
後にこの画題が流行、やがて日本をはじめとする東アジアの近隣国家へと広がっていきました。
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<図ー1>瀟湘八景と日本の位置関係

 
(湖南省、省都・長沙市は北緯28度11分に位置し、
日本では、奄美諸島の中央やや南方にあたります)。

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◎日本の八景
本邦では、風光明媚な風土+そこに広がるまれなる風物詩・・・という組み合わせで
選び抜かれましたのが
「近江八景」「金沢八景」でありました。


◎多様化する「八景」(1)
しかし、時代が下りますと、「得難い景色」の土地の名のみを冠して「◎◎八景」と
したものがほとんどとなり、その土地で見られる、特有の自然現象との組み合わせは
次第に軽んじられてきているような気がいたします。
今や日本には「八景」が400か所以上あるそうで、
北海道には「室蘭八景(こちらは私室蘭のジューニンを8年半やっておりましたので
わかります)」と「旭川八景」があります。「旭川八景?????」・・・・って何?どこ???

◎多様化する「八景」(2)・・・・さて、いよいよこの記事の本番です・・・

 まず、皆様には、モータリゼーションで昭和61(1986)年、本線格の菊池線を55%
短縮してしまった「クマモン電鉄路線図・・・熊本電鉄路線図」をご覧いただきます。
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<図ー2>熊本電鉄路線図、平成27.8.31現在
ついに有人駅は上クマモンと北クマモンだけになってしまいました・・・


 
☆現役路線部分
 ●通常ダイヤ上の列車交換駅
 ◆列車交換可能駅
 ▲路線短縮時、交換設備撤去(島式2線⇒片式ツッコミ1線)
★1986年廃止部分
 ◎廃止時まで列車交換駅
 〇廃止前に交換設備撤去
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さて問題は「上熊本起点5.0km」の「八景水谷」駅であります。
ーーあれーー?水谷八景ぢゃないのオ~??・・・ト思いませんでした?

「八景」が地名の上に来ただけで「多様化」とするのは「言い過ぎ!!」
ご指摘があればそーかもしれません。
しかし、例えば私の名前ですと、
カラスのクンセイ⇒「燻しイブシカラス」になるわけでありますし、

なにより、駅名が「ハケノミヤ(2011年頃まではハケミヤ)」とこれまた格別に難しいのであります。

それでは、「ハケ」は優れた景色を指しているか?についてですが・・・

熊本城の内堀として活用されている「坪井川」に「長さ242メートルの長塀」が川沿いに走っており、
国重要文化財に指定されています。
また、この川は旧市街地を貫く河川であり、明八橋や明十橋など歴史を感じさせる石橋も架けられ、
童歌「あんたがたどこさ」の「せんば川」は船場町を流れる坪井川のことであるとされています。

そのまた上流地域「八景水谷水源」
熊本市北方の遊水地にして上水道発祥(大正13,1924年)の地とされています。

先の水谷水源を開削、公園に整備した、細川藩五代藩主細川綱利公が茶庭を造り、
近江八景になぞらえて名付けたとされますが、
「八景」が上にくる理由までは調べきれませんでした。

 <八景>
  ①三岳青嵐
  ②金峰白雪(金峰山と積雪)、
  ③熊城暮靄(熊本城と夕靄)、
  ④壺田落雁(坪井の田畑と雁)、
  ⑤浮島夜雨(八景水谷の浮島と夜の雨)
  ⑥立山秋月(竜田山と秋の月)
  ⑦亀井晩鐘
  ⑧深林紅葉

      のことであるとされます。
      やっぱり、「八景」が頭につくのは、私が調べた限りではここだけなのです。
      気になります。
      何か、ご存じの方、ご教示お願いいたします。

今回もまた最後までお読みくださいましてありがとうございました。

参考
Wikipedea:八景、瀟湘八景、八景水谷、熊本電鉄

こんな「八景」駅   了

 カラスのクンセイ 拝