乃木希典日本陸軍第3軍司令官(大将)は目の前の
ロシア・旅順要塞を目の当たりにして、ボー然としていた。
振り返らば、今を去る10年前の日清戦役。
ここ旅順要塞攻防戦で、大清帝国が「当時、東洋一」と豪語する
この難物をわずか一日で陥落させた時の、第一の殊勲者と
ほめたたえられた、第一旅団長(少将)の乃木ではあったが・・・
あれから、はや十年・・・
今、あらためて、遠目ながら検分しなおしてみると、
たしかに、そこかしこにべトン(コンクリート)で固められた堡塁が無数に
しかも各々が有機的に連動してお互い助け合い、またある時は
2-3の堡塁が固まって相手に「十字砲火」をあびせるなど、
実に巧みな配置と見て取れる。
一見すると、日清の時代の時とあまり変わらぬ、古城の風情を多分に
残したおとなしい砦にしか見えぬが・・・
これを「3個師団」で落とせというのか?
軍司令部は、これに騎兵旅団と砲兵旅団を増派するからといってくれたが・・・
10年前とのあまりの築城技術の進歩に驚嘆を禁じえないではいられなかった・・・
乃木には一抹の不安を隠せなかった・・・
と、どうやら車中でうたたねをし、夢を見ていたようだった。
今しがた福知山を通過したようだ。
日露戦争中突貫工事でまさに開戦年の1904年に完成した
官設鉄道、福知山ー新舞鶴(現・東舞鶴)間の終点でもあり、また
港港湾要塞都市、新舞鶴はもう目前に迫っていた。
しかし不思議なこともあるものだ、と乃木は思った。
自分は確かに3個師団を任され、「第3軍司令官」になる可能性が
強いが、
総参謀長からは、
今のところ「海軍さん」は「旅順など自分たちで十分」と
言っており、貴官の出番はしばらくないかもしれぬ、
といわれていた
いやいや、この夢見ではいずれ旅順で戦うことになるのであろうな・・・
乃木の思いはもはや動かしがたいものへと変わりつつあった・・・
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二十八= 十八で木をイメージしてください。そーしますと残りは
ニと=です。うち3本を使って手偏に、残りの一本で、木→末へ。
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*日清戦役第2軍序列
☆軍司令官:大山 巌 大将
#第1師団
歩兵第1旅団:旅団長・乃木希典少将
歩兵第2旅団
##2個師団(各2個歩兵旅団編成)
$1個混成旅団
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*日露戦争第3軍序列
☆軍司令官:乃木 希典 大将
#歩兵3個師団
◆騎兵2個旅団(計4個聯隊)
◆野砲兵1個旅団(1個野戦重砲兵聯隊+2個野戦砲兵聯隊)
◆軍直轄部隊からの増援
まったくの自分の趣味で好き勝手に書きました・・・
最後までおつきあいくださいました方、ありがとうございました。
夢、二十八夜 了
カラスのクンセイ 拝