身寄りのない方が亡くなっても地方財政にコーケンできるかも知れないお話 | 余生庵 カラスの晴耕雨・読ぶろく…クンセイが肴

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残り少ない余生をテキトーにいきていくブログ
◇監修 左上野 老鶴 ◇GM 経田野 横鋤 ◇照明 当代元 蔵志
☆余生を送っている人間が書いている記事ですので、恐縮ですが
 「記事更新頑張りましょう」といったコメントにはお返事できま
  せん。

「・・・・とゆー民意を汲みまして(全くわからん!!)このたび、<エゾ県>で・・・」
「カラス知事、<とゆー民意>とおっしゃいましたが、主語述語一切ありません。
何事がおこったのか?<エゾ県>以外からお越しのジャーナリストの方もおいでなので・・・」

「そこの部屋の入り口に、<県民投票結果発表と当県の今後の方針>と書いてあったかと思いますし、何のための、県民とーひょーだったのかは、ここにおいでの皆様が、投票日以前に投票の内容・意義など、<エゾ県内外>に知らしめてくださったおかげで、ナニを目的としたものかは、一般の方々、エゾ県はユーに及ばず、近隣の県の皆様にも伝わっていることと思います。

この記者会見を始めるにあたっての前置きはそれで充分だと私は考えたから省いたまでのことです。

それに、国を代表する報道関係の方々が、何もご存じなく、ここにお集まりいただいているはずはないと考えるのがフツーと思ったものですから、前置きなしで始めさせていただいたわけでして。

それとも、ここにおいでの中には、マルチタスクにすぎて、ご自分が何のためにここに来てしまったのかお忘れになった・・・などと、失礼なことは、私、ユメユメ考えが及びませんでしたが・・・そーゆー私は、バカ丸出しですか?」

「知事、あなた、ご自分がなにをおっしゃっておいでかわかっておられるか?」
「俺たちを馬鹿にしているのか?」
「そーだ、自分の思いドーリの結果にならんくて、つっぱってるんだろー。」
「あんた、時々、自分の意にそぐわないと、県議会でも、駄々っ子みたいになるんだってな。」

「はじめ、おかしなことエラソーにゆーヤツだ。すごくワンマンなんだ。とおもったけどさー。
なんで、県民投票のような重大な結果を発表するのに、あんた、一人で来てるのさ。
大体、スポークスマンが話すか、それに準ずる人が、原稿を渡して、お約束文章のよーな感じでお偉いさんて、ボー読みで読むけれど、知事の場合は一度も、そーゆーことなかったッスね、そーいえば。
記者会見もブッツケに近い、それでいて、ちめーてきな、政策上の失言はほとんどない。
めずらしいね。政治理論なり手腕はきっと優れた人なんだよ。性格ドンビキだけど。」

「そのかわり、我々マスメディアには、チョー上から目線で<テンクーのカラス知事>!そーいった失言・・・というより・・・もー、自分がこの世の中で一番正しいことをやっているんだってーヒトなんだろ、きっと。」

「案外違うかもよ。きっと、あんまりわけのわからんことユーから、県の部下から見放されて一人できたと見たね。」
「待ってくれ、こんなこと俺達、話し合いに来たんじゃないだろう。
投票の発端、動機、地方の政党の動き、今までイーだけ書いてきたんだ。あとは結果と、今後の県なり知事なりの方針を聞けばよかったんだ。
なぜ知事が、最後まで県民投票を嫌っていたか、などもいれてさ。
でも、今、別に、ここでおれたちが、知事から教えてもらわなくても記事は書けるんじゃないか?
ここにいて、知事に、もてあそばれるより、社に戻って記事を書き始めた方がましだと思わないか?」
「それも、そーだ、何質問しても、<あなたのベンキョーが足りないからそんな愚問が出るんです>だの<きみぃ、じょーしき、ないねー>といったよーな回答ばっかだったらつまらんしね。」

「君たち、待ちたまえ。私の話はどーなるんだ?」

「イヤー別に。知事の話、そーぞーつきますんで。あとで、てーせーやら、ご不満があったら、社の方に直接ねじ込んでください。」

「失策記事を書いた君達の、10人や、20人、馘にするのは簡単だぞ!話を聞いていきなさい!!」
「県知事命令が来ても、うちのお偉いさんは、誰もまともに取り合いませんから心配なさらんでください。じゃ。」

「折角、ボクチャンが企画した一人記者会見を、君達はふみにじろーってゆーのかい!オニーチャンにいーつけてやる!!」
「ほーら、はじまったぞ。」
「そーか、知事が、プロデュースしたんで、一人なんだ、この会。独演会みたいにかっこよくしたかったわけだ。」
「ところで、知事の兄貴って何者?」
「何でも<東北管区警察局の局長さん>みたいよ。」
「なにそれ?」
「よーするに、東北六県の警察機構の元締機関のボスみたい。」
「それってやっぱし偉い人?」
「けいしそーかんの次の警視監。」
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警察官位(上位から)       中堅都市
                    「以上の 「小都市の各々署長さん
警視総監ー警視監ー警視長ー警視正ー警視ー警部ー警部補ー巡査部長ー巡査長ー巡査
        |      |                    |             |
     ☆を地方ごと ☆方面本部長          「古畑任三郎」    「両津勘吉」                                  
    統括する警察局長                   「刑事コロンボ」の原作は警部補です
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「そのとーり。わかったら、記者会見をはじめよー。」
「政治的失言がなかったのではなくて、あってもその人が、イッショーケンメーもみ消しているんだったりして。」

「えー、では、お集まりの皆さん、記者会見を始めます。」
「知事、我々は、誰も貴方の話を伺うとは言っていません」
「では、兄に連絡して全員公務執行妨害の現行犯でタイホしてもらいます。
現行犯逮捕は、タイホジョーがなくとも、警察官でなくともできることくらいは、ジャーナリストのみなさんは御存じでしょ?最終的に警察機構に、身柄を引き渡せばいいのであって・・・。」
「かなわねーなー。
おれたちの負けらしーぜ。」
「でも、これなら、喧嘩に負けた子供が応援に親を呼んだのと変わらん!プンプン!!」

「そもそも、今回、県民投票に至ったいきさつというのが・・・」
「自分で、ショーリャクするといっておきながら、そこからはじめるか?」
「県内で、フコーにして、お亡くなりになった方で身内がおいでにならない方。
かつ、財産をお持ちの方。

いままでの、法令では、その財産は、全額国庫におさまる、ということになっておりました。
しかしながら、中には、長く県内にお住まいになり、大なり小なり、県あるいはお住まいの自治体の発展にコーケンなさったであろう方の貴重な財産を、国だけが頂くのはおかしいのではないか?というご提案が、県西部のA町議会の満場一致の御意見として県議会に提出され、これもまた、緊急動議から、正式な議題として取り上げられ、1年ほど前に<エゾ県>県議会にても満場一致で「何らかの形で、なくなった方の財産の一部を地元の予算などに組み入れることができる条例(仮)」が可決。
是非、国政にもはかってみたい法案でありました。」

「おい、ゲンコーなしでやってるぜ。」
「ワンマンショーもどきをやる予定だったらしいからな。さぞ練習したんだろうさ。」
「でもこの、立て板に水の如きって感じは見事だね。」

「しかし、これは、国家の法律にも抵触する可能性大でありますので、まず、「県民投票」を行って皆様のお気持ちを確認させていただく必要があると思いました。
投票6カ月前から、新聞社、出版社、TV局の皆様にご協力いただき、県民投票の意義を喧伝して参りました。
そして先週の日曜日、午前9時から午後7時まで、
「何らかの形で、なくなった方の財産の一部を地元の予算などに組み入れることができる条例(仮)」
の<県民投票>が行われたのでありました。
有効投票率、有権者の方々の81.3%。
大変高い投票率で如何に皆様の関心が高かったかという証左と拝察いたしました。
賛成199万8028票(96%)、反対33280票(1.6%)、白票その他無効票9360票(0.45%)と、圧倒的多数を持って皆様に迎えられました。

<県民投票>で決定しました骨子をご紹介したいと思います。」
「知事、もー、その辺でいーんじゃないんですか。
あとは我々がテキトーに書いときますから。」
「第一条。」
「ありゃー、もー走りだして、何を言っても、もー、誰にも止められないね。」
「<エゾ県>に1年以上居住の証拠がある方が県内で死亡された場合で、死後3月間、あらゆる手段を駆使して捜索しても血縁者が存在しないと判明した場合、
または1年以内の居住であっても(*)、死後6月間、あらゆる手段を駆使して捜索しても血縁者が存在しないと判明した場合、死亡者の財産の各15%を相続税として<エゾ県>と在住していた自治体が受け取ることができる。
一条の①この相続金は非課税。
一条の②仮に借入金があるなら相続権の放棄は可能。
一条の③(*)には旅行など偶発的通過中の不慮の死は含まれない。
第二条。
残りの70%を国庫納入とする。
二条の①国は受け取ってから、1年間はいかなる目的にも使うことはできない。
二条の②<エゾ県>から国庫に納められた金銭、または金銭に変わりうるものは、納められた日から1年以内に、<エゾ県>内に災害が起きた場合、最大20%(計50%)の増額が可能、また激甚災害に指定された天災が起きた場合全額使用可とする・・・・」
「知事、ほら、まだあるんでしょ、もったいぶってないで続けなさいよ。」
「補遺
①血縁者探索が不十分と思われた事例には、県知事は減俸30%x3月、地方自治体首長は同じく減俸10%x3月とする。
②血縁者探索について虚偽の報告があった事例については、減俸期間を、県知事は12月、地方自治体首長は6月に延長とする。
③災害時の金銭運用で・・・」

「や!君たちはこんなところで一体何をやっているんだね??!」
「やべ、ほんまもんがきた!」
「そんな話聞いてないからここ借りたのに・・・」

「こちらの質問に答えてもらおーか?県民投票ってなんだ?これから、知事がおいでになるんだが?それに、沢山のマスコミのヒトがいるみたいだけど、見ない顔のヒトばかりだねー。腕章や、胸のIDカードの新聞社名も聞いたことのない名前ばかりだし。
なんかあやしい連中だな?警察に連絡しておくか?」
「どーしてまた急に話がすぐそこに行くんです。
我々は<劇団[岸]>の者です。えー、この街の、西のはずれの、掘立小屋の住人達です。
ここの部屋は我々が今日、今度の出し物の練習で午前9:00-正午までお借りしていたものです。
まだ正午まで10分もあるじゃないですか。
出し物の内容は、まだ発表されていませんから、何を練習していたかお教えできませんけれど。
そちらが勝手に早くいらして、<なんだお前ら、怪しいやつらだ、警察呼ぶか?>、はないんじゃないですか?
こういう、広くて立派な会議室にもなりそうな部屋は、官公庁や、大企業に早々におさえられて、こっちは血の出るような思いで、オーナーのところに、まず信用作りに1か月も日参して、やっと3時間貸してもらえたんですよ。今日の、通しの練習が、最後まで行けて、それができれば、仕上がりだったのに、くそ。
あんたら、いつもおれたちのような人間を見下してるだろ。」
「もーいー、10分たった。帰ろう。この人達には何を言ってもおれたちの苦労は伝わらん。」

「私らで何かできることがあれば・・・すまなかった。」
「時間を15分戻してください。」