旅の途中、夜中のある日、「パブ西川亭」西川マスターの訃報が届きました。
翌日の夜、ひとり通夜酒をと、ホテルのバーでマスターのよく作ってくれたカクテルを注文。
「ブルームーン」
スミレのリキュール「パルフェタムール」、とジン、レモンで作られたカクテルです。
最初に西川亭でこれを注文した時は、別に気に入りだった訳じゃなく、庭に薔薇の「ブルームーン」を植えたばかりで思い出したからでした。
まだカクテルというと、ジュースみたいなロングカクテルか、ショートといえばきっつい味しか経験のない頃。
マスターがすっと出された「ブルームーン」はをひとくち飲むと、スミレの香りがふわっと香り、なんともいえない調和の味わいで嬉しくなりました。
「これはね、有名だけど意外に難しいカクテルなんですよ」
と、悪戯っぽい目をしてマスターが言われました。
「作る人の好みによって、全然味が違ってくるんです。今のあなたの顔を見て、あ、このレシピで正解だったと思いましたから、だいたい好みがわかったかな」
「初めての店でこれを注文して、好きな味だったら、きっとその後頼む酒も好みに合いますよ。バロメーターにするにはいい酒です」
その後、西川亭で十数年間味わったカクテルは、どれも大層おいしくて、酒としての刺激というよりは、すんなりと私の味覚に溶け込んでゆくものでした。
いつも大体、3杯頂いて帰るのですが、私の最初の一杯は、必ずこの「ブルームーン」。
もちろん他のバーで飲む機会がある時も、必ず若干の期待をこめて、バロメーター代わりに最初の一杯にこれを注文、しかし大抵レモンが勝ちすぎているのか尖った味
そして次に西川亭に行く時に、最初の一杯としておいしいブルームーンが飲みたくなり・・・の繰り返し(笑)
マスターの基本レシピは手に入れたものの、はてさて酒の銘柄や微妙な割合によっても変わってくるのがカクテル。ジンはたぶんビーフィーターだったと思うのですが、はてさてパルフェタムールの銘柄は!?
「BOLS」「MARIE BRIZARD」「DE KUYPER」の3つが有名、しかし酒屋で試飲できるわけでもないですから、バーで飲んで研究するしかありません(^o^;)
今回の旅でバーに行く機会があったら、いろいろ研究してみよう、と思っていた矢先の訃報でした。
さて、今回行ったバーの「ブルームーン」
色は若干、西川亭より赤紫がかって濃い感じ。
お味のほうは・・・
酸っぱいかと思いきや、激甘
若いバーテンダーさんが一人でやっていて他にお客もいなかったので、使っているパルフェタムールの銘柄を聞いてみましたら、親切に味見をさせて下さいました。
かなり甘みが強い、赤紫色のリキュールでした。
訳を聞いて下さったバーテンダーさん、「甘みの少ないタイプでしたら、きっと・・・」と、「MARIE BRIZARD」を勧めて下さいました。
2杯めは、せっかくだからとさっぱり系のオリジナルカクテルを注文。
この店の改装時に、初心に戻って・・・と名付けられた「ゼロ」。
私の旅も初心に戻るためでしたが、少々酸味が効きすぎたようです。
で、自宅に帰って早速楽天で注文した「MARIE BRIZARD」
久しぶりにシェーカーを引っ張り出し、ビーフィーターと糸島の国産レモンで作ってみました。
マスターの基本レシピは、ジン2:パルフェタムール1:レモンジュース1の、オーソドックスなもの。でも、話した印象で少しずつ変えると言っておられたから、レモンジュースを気持ち控えめかしらん?
(本当は、本格カクテルを味わおうと思ったら、友人Fのように名だたるカクテルバーをはしごすべきなんでしょうが、とてもお財布がもちません(笑)お料理だってやればかなり上達したんだから、カクテルだって好きな1品くらい練習次第で何とかなるはず…と自分に言い聞かせつつ、やっております)
そういえば、シェーカーって、何回くらい振るんでしょうね?(^o^;)
いや、とにかく酒や果汁の一体感を出すために振るんだから、しっかりと。
もう、直感で振っちゃいます!
パルフェタムールは確かにこれで間違いないようです。色は、私の作ったものは淡いブルーグレーに近い薄紫。もう少し、紫色が強かった気がします。
レモンの割合はこれでよかったみたい。かなり私の好きな味に近づきました。
次回は、ジンとパルフェタムールの割合を少し変えてみましょうか。
私がこのカクテルの試作を続けて成功するのが先か、私好みに作ってくれるカクテルバーを見つけるのが先か。
マスターが笑いながら見守っておられる気がしてなりません。
マリーブリザール・パルフェタムール 並行 25度 700ml
|
★スミレの香りのリキュールです★ |
↓ぽちっと押して頂けると、カクテル研究の励みになります
にほんブログ村


