おはようございます。ニコニコ




続きです。





父「まぁ、今ここでそんな話をしても仕方ないから。」





「ななこに会えるのなんて、次はあなたが死ぬ時くらいでしょ。だから今日、全部言っておきたいの。ねぇ、黙ってないで何か言いなさいよ。」





私「私から言えることは何もないよ。でも、遺産って言っても、そんなにないでしょ?ここの費用もあるし、これからおばあちゃんのことでまだお金がかかるかもしれないし。そういうのを全部引いて、残った分が私とりくにいくんだよね?争うほどの額じゃないでしょ。」





父「そうだよ。ななこの言う通り、実際そんなにないんだよ。」





「いくらなの?」





父「そんなの、今ここで分かるわけないでしょ。」





すると母は、信じられないことを口にしました。





「あなたが貰えないなら、盛大にお葬式すればよかった。全部使っちゃえばよかったのよ。そしたらこの子にお金を渡さなくて済んだのに。」





私は、おばあちゃんのお葬式をしてあげたいと話していました。




私が払ってもいいとも言いました。





それなのに、


「ななこがやりたいって言うなら、絶対にやらせたくない。」


そう言ったのは、この人です。





おばあちゃんをどう送りたいかではなく、

私にお金が渡るか、渡らないか。





最後のお別れの日にまで、

この人の頭にあるのはそれなのかと思いました。





弟「何がしたいんだよ。もう帰れよ。」





「りくまで私に冷たくしないでよ。」





弟「不快だよ。こんな所で遺産の話して。みっともないよ。」





「もう帰るから。ななこと最後に二人で話したい。」





父「それはダメだ。また髪を引っ張ったりしたら困る。」





「そこで少し話すだけ。髪引っ張ったら止めればいいでしょ。本当にこれで最後だと思うから話したいの。5分でいい。」





父「ななこ、いいか?」





私「……5分ね。それで帰って。」





私はスマホを取り出し、

5分のタイマーをセットして見せました。





すると、二人きりになった途端でした。





「あんたって友達いないでしょ。」





そして、吐き捨てるように続けました。





「性格悪すぎなんだよ。」





私「5分スタートするよ。」





タイマーのスタートボタンを押しました。





あと5分。





この人の言葉を聞くのは、

これで最後だと思いました。





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