アメリカ東海岸の少年野球のシーズンは主に二つある。
一つは4月から始まるレギュラーシーズン。これは学校と同じく6月末で終わる。
この後、地区ごとにオールスター選手を選び地区対抗のオールスター戦がある。
リオの実力ならこのオールスター戦に選ばれてしかるべきなのだが、彼は日本に体験入学に行くので、出られない。オールスター戦は2回負けたら終わり。勝ち進むと全国大会まで出場できる。
二つ目のシーズンはサマーボール。これはオールスターと似ていて、各リーグで選手を選び地区対抗で試合をする。七月から八月第一週くらいまであり、二十数試合もこなす。これもリオは体験入学のせいで参加できない。
と、思っていたら、サマーボールの監督から「試合に出ないか?」と誘いがあった。
アメフトのシーズンが今週から始まり、そっちを優先するため試合に出ない子供がいて、リオが入る余地ができたのだ。
もちろん、リオは大喜び。あと3試合残っている全部の試合に出してもらえることになった。
レギュラーシーズンはいつも肌寒い季節に始まるが、サマーボールは夏真っ盛りの時期にやる。青い空と緑の芝がまぶしかった。
ダグアウトの壁に貼られた今日のスタメンを覗き込む選手逹。
試合は6回。攻撃はオーダー通り全員が打つが、守るのは交代でベンチに入る。EHというのがそれ。リオは6番バッター。守りはレフトとショートが半々。
試合前のミーティングで、監督が、
「リオが日本から駆けつけてくれたぞ。ウェルカムバック、リオ!」と歓迎した。
左から5人目の下を向いてみんなの拍手を受けているのがリオ。
選手全員を知っているとはいえ、ひと月一緒に戦ってきた友達の輪に入るのは、少しぎこちなかったようだ。
残り物のユニフォームはブカブカ。
試合前に練習した時はとてもよく当たっていたが、最初の二打席は凡打。
試合後、「みんなうまい子ばかりなので緊張した」と語っていたリオ。この時点ではまだ固さがとれていなかったようだ。
しかし、第3打席に火の出るようなレフトオーバーのライナーを打ち、本領を発揮。記録は二塁打。
第4打席はねばって4球を選んだ。3打数1安打1打点。
レフトの時はボールは一回も飛んでこなかった。
ショートの時(上の写真)、エラーを一回。あと、併殺のアシストが一度あった。
試合後に握手をしあう両チームの選手。我がチームが12対4で勝った。
試合後のミーティングで、記念にゲームボールを監督からもらった。
この頃はもうすっかり友達とも打ち解けていた。
日本でもリオは野球友達をつくって、一緒にやっていた。
スポーツに国境はない、を実感するリオ。
観戦に来てくれたベッツィーとオクラホマから訪問中の彼女のお姉さん(右)と一緒に。
さあ、あと二試合。次の試合でリオはピッチャーをやる予定。
彼の活躍に期待しよう。
Takaya
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