補習校が始まり、リトルリーグの練習もあり、リオも僕もかなり忙しい日々を送っている。
今週の彼の予定は、月曜に練習(家を4時50分に出て、帰って来るのは7時半)。
火曜は宿題のかきいれ時。明日、水曜は放課後に学校でイベント。
木曜は野球の練習。そして金曜は6時から夜の10時半まで友達のパーティー。
リオは週に4,5時間かかって、やっと補習校の宿題を終える。
いかにしてその時間を確保するか?
これから野球シーズンの終わる6月半ばまで頭を悩ます問題だ。
補習校の宿題の中で、リオが最も苦手なのは教科書の音読。
彼は平仮名をなかなかさっと読めない。
語彙や言い回しの知識が乏しいので、字の並びを見て即座に意味の切れ目を判断できないからだ。漢字が沢山入っている文章の方がうまく読める。
今、「新しい友達」という物語を読んでいる。
今日の音読では珍しく6ページのノルマを集中してこなしていた。
「珍しく頑張ってるな~」と思っていたら、急にリオが、
「ねぇ、お父さん、僕、頑張ってる?」と心配そうな顔を向けた。
「おう、今日はよう頑張ってるでぇ。偉いな~、リオ」
僕はリオの頭を撫でて、ぎゅっと肩を抱き寄せた。
音読では、いつも嫌だ嫌だといって、ぐずったり、泣いたりするリオ。
使い慣れない日本語を司る部分の脳みそを一生懸命働かせて読む姿に、「これが自分だったらここまで我慢して日本語を勉強するだろうか?」という畏敬にも似た感情を抱かされた。
最後の段落では、まるでマラソン走者のラストスパートを見守るように、「頑張れ。あと少し。もうちょっとの辛抱だ」と、心の中で叫んでいた。
読み終えたら、しっかりハグして、寝るまでの少しの時間を楽しく一緒に過ごそうと決めていた。
(音読の写真を撮ろうとしたら、リオにダメと断られました。写真から声は聞こえないのに、下手な音読をしている姿さえ人に見せたくないそうです)
Takaya
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