昨夜の事。
「ギャハハハハ」と子供達が大笑いしている声が廊下から聞こえてきた。
もう寝る時間。さっさと歯を磨けと言ったのに。
、
「お父さ~ん、こっち来て~」と子供達が呼んだ。
「こら、お前ら歯ぁ磨いたんか~?」と言いながら、廊下に出た。
「これ、魔法のボウルだよ」とリオが笑いながら言った。
「どこが・・・」と言おうとしたら、ククッとボウルが3センチほど一人でに動いた。
「あ、こら。ジョイを中に入れたやろ?」
「うん、でもジョイは自分で出れるよ。わざと中にいてるの」とジーニィ。
「こうやってボウルをたたくとね・・・」
さっと中からジョイの足が伸びてきた。
ギャハハハハとまた双子が笑う。
ジョイは実際暗くて狭い場所が大好きだ。
よくベッドの下に隠れていて、そばを歩くとバッと足をベッドの下から伸ばしてきて、びっくりする時がある。
「あ、ジョイがちょっと見える」とリオ。
「こっちを見てるよ、お父さん」
ボウルを持ち上げて隙間から外を窺うジョイ。
双子とジョイは丸十分はこの遊びに興じていた。
「さあ、そろそろ寝る用意せいよ」
「は~い」
ボウルを持ち上げたら、丸くなったジョイが現れた。
双子は翌日のジョイとの別れを惜しむように一緒に遊んだ。
今日、ジョイは獣医さんのところで夜を過ごす。
避妊の手術をしたのである。
夕方、獣医からベッツィーに経過報告の連絡があり、手術は成功。ジョイは元気にしているとの事。
「ああ、よかった。早くジョイと会いたいな~」とジーニィが言った。
明日、双子が学校に行っている間にジョイを迎えに行くことになっている。
「タタタタタ」というジョイの足音がしない我が家は、やけに静かに感じた。
Takaya
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