それは、1枚の紙切れから始まった。
「Solar System Partyを行いますので、どうぞお越しください」と大書してある。
差出人はジーニィの担任、ウォルター先生。
パーティーに必要なお菓子や飲み物も持って来いと書いてある。
「何これ、ジーニィ?」と僕は聞いた。
「今、学校で太陽系の勉強をしているの。そのテストをする代わりにみんなで星になったり、星の形をしたものを作ったりしてパーティーをするの」というのが娘の説明。
う~ん、いまいち要領を得ない。
週末からジーニィはこの「太陽系宴会(パーティまで訳すな!)」の準備を始めた。
「粘土はこうやってひもで切るのよ。アートの時間に習ったの」とジーニィが解説した。
切り取った粘土を平らに伸ばす。
「なんか食べれそう」とジーニィ。
「食うなよ」
「食わないっ!」と怒る娘。
クッキーカッターで形をくり抜く。
お、星が一杯できた。
ジーニィ、ちょっとしんどそう。
「ねえ、何個作んの?」
「まだ大きい粘土がもうひとつあるから、それが終わるまで」
夜も更けてきたのに、黙々と作業を続けるジーニィ。
クラフトに関しては、彼女は本当に根気がある。
一体、そんなにまでして、何を作ろうとしているのか?
粘土が乾いて硬くなった翌日、彼女は星をガレージの床に並べた。
スプレー塗料で色を付けている。
「臭~っ」と思わず言ってしまったら、
「ごめんね、お父さん。もうすぐ終わるから」と僕を気遣う優しい娘。
翌日、塗料の乾き具合をチェックするジーニィ。
「なんかあんまり奇麗じゃない」と心配そう。
「きれい、きれい」と、何も分からず励ます父。
彼女はこの星を集めて・・・
星型のケーキバットに入れた。
五つの角にはそれぞれ星の飾りをひっつけるという手の込みよう。
「パーティーでこれを使うの」と目をキラキラさせてジーニィが言った。
「次はコスチュームを作らなきゃ」
「え、まだする事あんの?」と驚いて聞いた。
「うん」と、当たり前のようにジーニィが答える。
どうも太陽系宴会は僕の想像以上に大規模なもののようだ。
つづく
Takaya
さて、ジーニィはどんなコスチュームを作るのでしょうか?
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