西の河原
草津温泉を誕生させたのはの火山活動によるものです。
草津町に所在する活火山である。標高は2,160メートル。

正式名称は白根山であるが、他の白根山と区別する必要のある場合の名称として地域名「草津」を冠した草津白根山の名で呼ばれる。

火山活動は、私たちの生活や地球環境にさまざまな影響を与えています。

草津温泉のように、私たちに「恵み」をもたらす一方で、甚大な「災害」を引き起こすこともあります。
恵みとしての火山活動
火山活動は、次のような恵みを私たちにもたらしてきました。

温泉
地下の熱で温められた水が湧き出すことで、温泉が生まれます。
草津温泉もその代表例ですね。火山の近くには多くの温泉地があり、噴火後に新しい温泉が誕生することもあります。
強酸性の草津温泉の泉質は、その殺菌力や効能の高さで知られ、古くから湯治場として多くの人々に利用されてきました。

豊かな土壌
火山灰や溶岩が堆積した土地は、水はけが良く、長い年月をかけて農作物の栽培に適した肥沃な土壌へと変化します。

雄大な景観
溶岩流によって形成された広大な平野や、火口に水が溜まってできた火口湖、滝など、火山活動は変化に富んだ美しい自然景観を作り出します。

湧き水
火山噴出物でできたスポンジ状の地質は、水分を蓄えやすいため、山麓では豊富な地下水に恵まれることがあります。

研究の対象
火山噴出物は、火山の場所や年代によって成分が異なるため、地層に残された噴出物を調べることで、地球の歴史や気候変動の研究に役立てられています。

災害としての火山活動
一方で、火山活動はさまざまな災害を引き起こす可能性もあります。

噴石
噴火によって火口から吹き飛ばされる岩石で、大きなものは数km先まで飛び、建物や人に被害をもたらすことがあります。

火山灰
直径2mm以下の細かい噴石で、広範囲にわたって降下・堆積します。交通網の麻痺、農作物への被害、呼吸器への影響など、社会生活に深刻な影響を及ぼします。

溶岩
流高温の溶けた岩石が地表を流れ下る現象です。通過した地域の建物などを破壊し、火災を引き起こすこともあります。

火砕流
高温の火山灰や岩石の塊、火山ガスなどが高速で山腹を流れ下る現象で、非常に破壊力が大きく、避難が困難なほど危険です。

火山泥流
噴火に伴う火口湖の決壊や融雪などにより、火山噴出物と水が混合して泥水が流れ下る現象で、谷筋や沢沿いを遠方まで流れることがあります。

火山ガス
有毒なガスが噴出され、死傷者が出ることもあります。

気候変動
大規模な火山噴火は、大気中に放出される微粒子(硫酸エアロゾルなど)によって太陽光が遮られたり、温室効果ガスが排出されたりすることで、地球の気候に大きな影響を与えることがあります。過去には、噴火によって平均気温が下がり、ミニ氷河期が訪れた事例も記録されています。

津波
噴火に伴う山腹の崩壊や海底火山の噴火によって、津波が発生することがあります。
火山は、時に脅威となり、時に恵みをもたらす、地球の力強い活動の証なのです。

