品種改良の歴史其の二
戦後は大輪朝顔が主流を占めるようになり、直径20cm以上にもなる花を咲かせることのできる品種も現れた。

もちろんそのためには高度な栽培技術が確立されたことも重要である。変化朝顔は維持が難しいためごく一部でのみ栽培されているが、最近再び注目されつつある。

暗闇の時間が短いと、開花する時刻は大幅に遅れる。もしも暗闇がいっさい与えられなければ、ツボミは開かない。

アサガオは色彩も豊富である。原種は薄い青色だが、品種改良によって白、紅色、ピンク、紫、濃紺、浅黄色等の品種が生まれた。

また、茶色、灰色、黒鳩色、紅鳩色、葡萄鼠色など通常の花色としてはかなり特異な品種も存在する。

「黄色の朝顔」と「黒色の朝顔」の両者は「幻の朝顔」と呼ばれる。

このうち、「黄色の朝顔」については昭和40年代に再現が試みられ開花に成功し、NHKのニュース番組でも報道されたが、その後は定着せずに絶えた模様である。

その後、2014年に基礎生物学研究所、鹿児島大学、サントリーグローバルイノベーションセンターの合同チームが、キンギョソウから黄色色素オーロンの遺伝子を導入することで黄色い朝顔を開花させることに成功した。

それまでは、黄色を求める試行の過程でできあがったクリーム色の「右近」「月宮殿」が黄色に近い品種とされていた。

おおよそは、江戸時代に突然変異により作られた品種をベースに交配を重ねて新しい品種がつくられている。これを育種と呼ぶ。

近年の育種の大きい成果の一つに曜白(ようじろ)朝顔がある。作出は静岡大学名誉教授の米田芳秋による。

米田はマルバアサガオとアフリカ系のアサガオを交配させ、日本の園芸アサガオを掛け合わせた。

その過程で花弁の曜の部分が白くなる系統が発見され、曜白朝顔作成に繋がった。後に大手種苗会社から発売されたことにより一般に普及した。

↑ 変化朝顔管理番号611 ↓
かつては偶然の突然変異により新種が作られていた。現代は主に交配により研究者、種苗会社、また競技花として優良なものを作ろうとしている民間栽培家がそれぞれ新しいものを作出している。

遺伝子組換技術を用いたり、種子に重イオンビームを照射して強制的に突然変異を誘発したりする育種法も開発されている。
↑ 変化朝顔石畳咲き ↓


