神社建築
神社の建築。社殿建築ともいう。
今日の神社建築は、一般に、本殿・幣殿・拝殿が中心である。

卍(まんじ)
幾何学的な紋章や意匠・記号・文字の一つ。世界の多くの文化や宗教でシンボルとして使用されており、ヒンドゥー教や仏教などの宗教的象徴、アメリカ州の先住民族、西洋では太陽十字からの派生などの例が存在している。
日本では家紋や漢字としても使用されている。また、青森県弘前市のシンボルマークとしても使用されている。左卍(正卍)は「和の元」。右卍(逆卍:卐)は「力の元」とされている。
神社を訪れると、本殿の手前に拝殿(礼拝用の建物)が建っており、賽銭箱が置いてある。拝殿は参拝者が祈祷などを受ける場所になっていることもある。

拝殿の奥に御神体を収める本殿がある。
本殿は拝殿の奥にあってみえにくいため、一般の参拝者は拝殿を神社建築の中心的建物と考えがちである。
本殿は流造、春日造が一般的で、小型の本殿では、風雨から守るために覆屋をかける場合もある。
拝殿と本殿をつなぐ部分に幣殿が造られることも多く、これらを一続きに建てる場合も多い。建物の横に回ると、拝殿の奥に幣殿や本殿を確認することができる。

扁額(へんがく)
建物の内外や門・鳥居などの高い位置に掲出される額、看板であり、書かれている文字はその建物や寺社名であることが多いが、建物にかける創立者の思いなどを記すことがある。
扁額は神社、寺院、城門、茶室などの伝統建築のみでなく、学校、体育館、トンネルなどの近代建築においても掲げられる。
特に神社に掲げられている額を「神額」(または「社額」)、寺院に掲げられている額を「寺額」(または「山号額」)という。
扁額の文字は著名人が揮毫することがあり、扁額そのものが書跡としての文化財の扱いを受けることがある。
社務所
神社で行う事務一般を称して社務といい,それを執行する建物を社務所と呼ぶ。
また往古,神職の長として一社の事務を執行したものを社務あるいは社務職(しやむしき)ともいった。
松尾神社,平野神社,住吉神社,鶴岡八幡宮などの諸社には,これが置かれた。
社務の語が一般化したのは明治以降で,神社が国家の管理下におかれたため,公務を行う事務所が必要とされ,多くの神社に社務所が作られた。

明治以前も,大きな神社には政所(まんどころ),庁舎,庁屋などと称する施設があった。
社務のおもな内容は,神社で恒例・臨時に行われる祭儀の準備や氏子,崇敬者,来訪者との応接および庶務会計等である。
本殿は神がいるとされる神聖な場所であるため、瑞垣などで囲われたり、覆屋が造られ、普段はその内部をみられないことが多い。

一部の神社では山や岩を神体として崇めるため、本殿を持たず、神体を直接拝むための拝殿のみがあるところ(大神神社・金鑚神社など)や拝殿も持たない(檜原神社や湯殿山神社)ところもある。このように、社殿のない神社が本来の形式であったと考えられる。

仏教伝来以降の神社建築は、日本の上古の建築を復古的に採用し、仏教建築のデザインを意識的に排除しつつ成立したと考えられる。

神社建築の特徴の一つとしては、その様式の尊重がある。神社建築は、一宮などの各有力神社において固有の様式を採っており、なおかつ、その固有の伝統的な様式を維持しようと努めている。
そのため、神社建築の様式を解明することは、その神社の祭神の性格を知る上で重要な手がかりの一つとなる。後にできた神社においても、建立当初の様式を保つものが多い。

木鼻(きばな)
人々の悪夢を食べてくれるという獏の彫刻がみられるが、この部分を木鼻 と言います。木鼻とは、木端ともあらわされるように、「木の端」を意味して いる。
複数の縦柱を横に貫いている柱(頭貫:かしらぬき)や虹梁(こうり ょう)等の端に付けられた彫刻のことである。
歴史的には平安時代までの和様では一部例外を除いては、木鼻は見られな い。 鎌倉時代になると、東大寺南大門(再建)に代表される大仏様、さらに禅 宗とともに渡来した禅宗様が登場し、この建築様式から木鼻も登場した。
狛犬
獅子や犬に似た日本の獣で、想像上の生物とされる。
像として神社や寺院の入口の両脇、あるいは本殿・本堂の正面左右などに一対で向き合う形、または守るべき寺社に背を向け、参拝者と正対する形で置かれる事が多く、またその際には無角の獅子と有角の狛犬とが一対とされる。
飛鳥時代に日本に伝わった当初は獅子で、左右の姿に差異はなかったが、平安時代になってそれぞれ異なる外見を持つ獅子と狛犬の像が対で置かれるようになり、狭義には後者のみを「狛犬」と称すが、現在では両者を併せて狛犬と呼ぶのが一般化している。
灯籠
東アジアの伝統的な照明器具の一種。中国、朝鮮半島、ベトナム、日本などに分布する。
「灯」を旧字体で「燈」、「籠」を異体字で「篭」と表記する場合もある。
元は文字通り、灯(あかり)籠(かご)であり、あかりの火が風などで消えないように木枠と紙などで囲いをしたものである。
神社では、神前の「みあかし」用、献灯用に灯籠が用いられる。また、庭上用、社頭装飾用等にも使用される。
なお、神社での灯籠の種類は、木灯籠、金灯籠、石灯籠、釣灯籠、懸灯籠等に分類される。
ところで、神葬祭や夜間の神事では、陰灯(かげとう)を使用する。
これは陰灯籠(かげとうろう)とも言う。降神、昇神、遷座の儀など、灯火を消して行う浄暗中の神事に、明かりを隠して、かすかに一方だけを照らすためのもの。
陰灯は檜薄板製で長方形の箱状で正面には長方形の小穴があり、明かり取りとし、中で蝋燭をともす。
















