忘れもしない2017年12月20日の0:03分
月の端が引き戸のように少しだけずれて、
誰かに会釈をして一歩ずつ階段を降りる女性の影がぼんやり。
私はすっかり眠りについていたはずなのに、
胸の中に響く「どうしても今お願いしたいのです」と繰り返す声。
ひとまず無視してみる。。
時計を見ると真夜中。。
「こんな時間に無理です。」
「ましてやまだそこまでお伝え出来るほど親しくなれていません。」
すっかり目が覚めてしまう。
こんな時は強い想いのメッセージ・・周波数が合う方との引き寄せ。「今すぐ」と言われても。。
常識外の時間なので断ち切れるかなとお風呂に入ってみた。軽いものならこれで切れる。
。。。。。ダメでした。。。。。「また、気持ち悪い人って思われるの嫌だな。。」でも。。。
ご依頼先は、半年ほど前に出会って大好きになった方。
出来れば長いお付き合いをしたいと思うほど強く惹かれた女性。
今思えばすでに「お役目」の為に出会わされたのかなとも思う。
これまでの人生で何度も経験してきたこと。。
けど、嬉しくないと思うのには理由がある。
お役目が終わるとご縁が薄く離れることになるから。。
久しぶりに長くお付き合いしたいと思える人との出会いなのにな。。
勇気を出して携帯をとりメッセージを送信したのが 0:15 分
「今から、お父さんをお迎えに行きます。
だけど久しぶりだから、お父さんの事が見つけられないかもしれないのが不安なの。
あの子に目印を持っておいてもらえるように伝えてください。」と。。
(引出しに置いてきた小さな鈴のついたストラップ)
(それと、お母さんの残り香を感じられるハンカチ )
それを目印にしてほしいと。ぼんやり絵まで見せてくれて。。想いの強さが愛であることが伝わりました。
翌朝、着信が。。恐々開くと、そこには突然の私からの真夜中の伝言を
そのまま素直に受け止めてくれた娘さんからのメッセージが。。
こんな時、どれだけ嬉しいかしれません。。
嘘ではないことでも、現実を生きている人からしたら「頭のおかしい人」に映ってしまっても仕方ないもの。
でも。違いました。娘さんが必要としてくれていたのかもしれません。
入院し危篤だったお父様を前に「お母さん、迎えに来てやって」と胸の中で思ったばかりだと。。
階段を降り始めたお母様が伝言を急くのも無理はありませんでした。
危篤の状態のお父様の体(器)はもう力尽きていたのに、数日後に迫る娘さんにとって大切なイベント
を見届けようと魂が踏ん張っていたのです。娘が可愛くて・心配で。。「今、俺が逝ってしまったら。。」と。
でもね、数年前に先立たれたお母様は違いました。
「どんなに踏ん張っても数日先までは無理。お父さんは○○ちゃんが心配だなんて言って
自分が淋しいんだから。。○○ちゃんがかえって可哀想だから私がお迎えに行くわね。」って
月の奥の神様?にお願いして、
「あの世に行ってから1人につき数回しか与えられない下界との結び」の特別な許可をいただき
↑
(これはその時に伝わってきたイメージですのでそのようなものが本当にあるのかどうかは不明です)
ゆっくりと階段を降りてこられました。
娘さんにお渡しした、お母様からのメッセージにあった目印の、ストラップとタオルハンカチ。
お母様がおっしゃるようにきちんと引出しにありました。娘さんがふと、思い立ち見つけてくれました。
鳥肌が立つほどにイメージどうりで鈴のついた翡翠の勾玉でした。
「翡翠の勾玉」は古代より、魂と心を結ぶ時に使われていたとの事です。
前の持ち主の「気」を強く宿していると。
お母様はこれを娘さんに持って、お父様のそばに居てほしいと言ってきたのです。
そして、同時にご葬儀の日もクリスマスになることを伝えてくれました。さすがに言えませんでしたが。
翌12月21日早朝
お父様は、ゆっくりとお迎えに降りて来てくれたお母様と再会し逝かれました。
淋しそうに丸まっていた背中は、かつての奥様にポンポンと背中をたたかれその姿に気づくと
しわしわの大きな右手であふれる涙をひとぬぐいしてゆっくりと奥様の手を取り立ち上がりました。
後日娘さんからお聞きしたのですが、その日は、お二人の結婚記念日だったそうです。
この日まで、幾度となくメッセージを受け止めてくださった娘さんから、早朝の3時50分ごろでしょうか
葬儀社を待つ病院の廊下から連絡をいただきました。「ピロン♪」となった携帯音で
「逝かれたんだな。。」とわかりました。
親を看取った後に、葬儀社が到着するまでの時間
早朝の病院の廊下。。同じ時間を私自身も昨年の4月に経験したばかりでした。
逝去の時間もほぼ同じ。私の父は3時33分。 連絡をいただけた時間からするとほぼ同時刻です。
不思議なご縁ってあるものですね。
ご葬儀はやはり、お母様の言っていたように、娘さんの大切な行事を終えた後のクリスマスでした。
娘さんは20日の夜に病院に用事があり昼間のみまいとは別に再び足を運んだそうです。
その時にお父様の足をさすりながらたくさんたくさん涙が溢れたそうです。
私には「その瞬間がお母様の魂とお父様の魂が1つにつながった瞬間」と感じました。
翡翠の勾玉が、ご両親の最愛の娘の体温を通して愛のエネルギーを届けたのだと思っています。
人に、どんな風に受け止められても構いません。
私はこのような経験を葬儀司会の仕事をしていた時だけでなく、たくさん味わってきました。
人の魂は本来はとても美しく愛情深いものです。
2018年の12月25日の物語は忘れられない想い出となりました。 合掌。。
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