何年か前の

雨の季節に書いたお話です

少しだけ手直ししてアップさせていただきます。






小さな雨見子のおはなし




雨の降る日はクルクルと

小さな傘を回します

母さんの傘は大きくて オレンジの花が舞ってます

クルクルクルクル傘回し 二人で歌って帰ります







「ねぇ かぁさん どうして雨見子は雨見子なの?」

お友達に言われたの

変な名前って言われたの

  海が好きって言ったじゃない

  それなら海子って書くんじゃない?

  だから変だって言われたの






 あなたがお腹に来てくれた

あの日に かぁさん嬉しくてお名前いっぱい考えた

女の子って知った日に

父さん母さん大好きな 海の字入れたお名前を

あなたにあげると決めてたの




海の子供がいいよねと 二人で決めていたけれど

ある時あなたの父さんが 雨を見ながら言ったのよ

「今日は雨が降ってるね

   僕たち初めてあった時 優しい雨が降ってたね」



母さんその時 思ったの

耳から聞いたら海想い  字からは雨を感じるの

そんなお名前持つのなら

優しい子供になりそうな キラキラした子になりそうな

雨見子とつけたらいいんじゃない?

父さんとっても気にって うみこ うみこと口にして

にっこり笑ってくれたっけ



雨を見る子の雨見子なら

お空にいます父さんが 好きだと言った名前なら

やっぱり素敵ないい名前



雨の降る日はいつだってスキップしながら空を見て

父さん想いパラパラと 傘打つ音に歌います






雨見子と書いて うみこと読む

優しい娘の物語。



       
 
 



おり~ぶ