美女か野獣

 

 

古代ローマの時代

 

王女と恋に落ちた剣闘士は

 

王様の逆鱗に触れ 罰を下されることになります。

 

 

若者は捕らえられ、競技場に引き出されます。

 

目の前には二つの扉

 

どちらかの扉を選び 自らの運命を決めなければならないと伝えられます。

 

 

 

 

 

 

一つの扉の向こうには 絶世の美女

OLIVE

 

 

 

 

もう一つの扉の向こうには腹をすかせた野獣

OLIVE

 

 

若者はどちらを選んだとしても王女と結ばれることはありません。

 

それが残酷な王様の罰だったのです。

 

 

 

 

 

しかし、

 

このお話の鍵は

 

王女が前もって二つの扉の向こうに誰がいるのか何がいるのか知っていた事

 

にありました。

 

愛する若者の命を救おうと必死に探り出したのですが

 

そこで王女が見たものは、

 

一つの扉の中で 悲嘆にくれる絶世の美女の姿でした。

 

        憂いを含んだ大きな瞳は漆黒の中に煌めく湖のよう

 

       艶めく黒髪は波うち大理石の肌に影を落とし

 

    ふっくらと誘うような唇は紅もつけない果物の艶めき

 

 

 

この時、王女の心は揺れ動きます。

 

 

 

若者が美女を選べば、

 

最初こそ王女に心を残していても やがてこの美しい娘に惹かれ結ばれてしまう。

 

愛する人を他の娘に渡すぐらいなら いっそ 自分への愛を抱いたまま野獣の餌食と

 

なり死んで欲しい

 

と思うかもしれません。

 

 

恋する乙女は時に残酷にもなれます。

 

 

 

 

王女は最後に若者と会うことが許されました。

 

若者の耳にそっと唇を近づけて何か囁いたようでした

 

王女は若者に どちらの扉を選ばせたのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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このお話は結末は示されずに終わりますが

 

誰もが自分の心を覗き込むことになります。

 

 

                  ーおわりー

 

 

 

 

 

*いつも絵は PCのペイント機能でマウスを筆代わりに描いていますが

 この時にはスマホの色鉛筆機能でタッチペンを使い描いていますので

 絵がフワフワしていますね。