さきほどの記事を書いたあとに
ふっと思い出したので書いておこう。
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ずうっと昔。
元夫とわたしが、新米のパパママだった頃。
幼いかっぱ子を連れて、
3人でわたしの実家にいた時のこと。
「娘ってのはな」
ほろ酔いの父が語っているのが
台所まで聞こえてきた。
「はい」
父の酒の相手をしながら、元夫が相づちを打つ。
「小学生くらいまでは
ひざにのったり、
クマの子みたいにじゃれたりするもんだが」
「そのうち、一切、手を触れられなくなる。
中学生くらいから。
さわれない、と感じるようになるんだな、これが。」
料理を持って、座敷に立つわたしに
ふと、父は気づき、
ちょっとバツが悪そうに、酒を飲んだ。
夫は、何かあいまいな返事をしていた。
ひざにかっぱ子をのせて。
そうか
父はわたしたち姉妹に、そんな想いを抱いてたのか。
こっちは、全然気づかなかったなぁ。
思春期の頃、
特に父を避けたり嫌ったりしたおぼえはないのだけど
父のほうは、娘に近寄りがたい変化を感じていたんだな。
愛しく
まぶしく
危うく・・・・
娘に注がれる、他の男の視線に
きっと父も気づいていたんだろう。
家庭というのは、ものすごく不思議だ。
性のにおいが消臭されている一方で
ものすごく充満している。
時には、表面張力のように
一種の緊張をはらむこともある。
親のほうは、子どもの性的な成長を
俊敏に見ているし
もしかしたら、子どものほうも
親の性のにおいを、
本能で嗅ぎ取るかもしれない。
そういうとこが、面白い。
(おしまい)