今日は、かっぱ子の成人の日でした。
ちょっと、しみじみっと
感慨を書いてみようと思います。
************
「ウチが6時半に起きなかったら
起こして―!」
と、昨晩言っていた娘。
やっぱり、起きないやん。(^▽^)
遅くまでメイクの練習してたから。
今朝も、メイクをばっちり仕上げて
そそくさと着付けやさんへ旅立った。
親がアテンドするおうちも多いけど
かっぱ子は、
自分のやりたいように
親におかまいなしに駆けていく子に育った。
キッチンにひとり残って
リビングの方に目をやると
小さかった頃の娘の姿が浮かぶ。
こうやって、台所にいながら
いつも目の片隅で娘をとらえていたなぁ。
よちよち歩いていたり
おままごとしていたり
ダンスしていたり
そんな姿がよみがえる。
そして、ふと思う。
この姿を知っているのは
わたしだけなんだ、と。
かっぱ子の20年の歩み。
1コマ、1コマ。
夫婦だったら、こんな日は
いっしょにそれに想いを馳せるのかな。
口に出さなくても
想いは同じだったりするのかな。
かっぱ子の姿は
わたしだけに目撃されたものが
ほとんど。
わたしは、ただひとりで
それをじっくりと味わう。
成人の日の空は、青く晴れ渡っていた。
************
LINEが鳴った。
従妹からだった。
「かっぱ子、成人おめでとう!!
かっぱ姉も、おめでとう!!
着物の写メ、いつでもいいんで、待ってます😀」
「写メ待ってます!」
次々、LINEが届く。
実は、わたしは3姉妹なのだけど
従妹も3姉妹で
6人姉妹みたいに、同じ村で育った。
それぞれ親になってからも
帰省しては、農作業やバーベキュー、
東京でも集まって、海水浴やお泊り会、
親族みんなで子育てしてきた。
シングルマザーはわたし一人だけど
どれだけ、姉妹と従妹に助けられたことか。
「川野家従妹会」という名のLINEグループ。
帰省の連絡などで盛り上がるのだけど
娘の成人式で、メッセージをもらえるとは
正直、思っていなかった。
子どもたち9人の中でも
かっぱ子が一番上だから
本当に、1つ1つの成長をみんなが
大きく祝ってくれる。
それが本当に嬉しくて、
着物の写真をグループにLINEした。
「かっぱ子、めっちゃ綺麗だねーー✨」
「かっぱ姉も、ほんとにほんとにお疲れ様!!」
娘の晴れ姿を、堂々と送っていい相手がいること、
忖度なく喜んでもらえること
それが、こんな晴れの日には、心に染みた。
わたしの両親にも、もちろん送って、
かわいい、かわいい、と
お約束の言葉をもらって。
*************
実は、着付けやさんからも
娘の着付け中の写メが届いていた。
わたしは、めんどくさくて
着付けにはつきあわなかったのだけど
保育園からのママ友たちが
同じ着付けやさんに行く娘さんに
付き添ってくれていて。
「かっぱ子、綺麗に仕上がってるーー」
って、途中経過を
たくさんたくさん、撮って送ってくれた。
うう~・・・泣ける💦💦
我が子のように、成長を見守ってくれて。
子どもたちが小さい頃は、
下のかっぱ太郎をいつも連れていたので、
かっぱ子のお世話は、
他のママたちがたくさんしてくれたなー。
「かっぱ子も一緒に連れていくね」
「かっぱ子ちゃんの髪の毛も
いっしょにやっておいたよ」
なんてことが習い事とか行事ではよくあって、
本当に本当にみんなが助けてくれた。
パパがいないから、
お出かけの機会もおのずと減っちゃうんだけど
みんなのおうちにお泊りに行かせてもらったり
誰かのおばあちゃんちへ連れて行ってもらったり
わたしからは、何もギブしない、
ただただ、ギブ & ギブをしてくれる
心優しい人にたくさん出会った。
ママたちは、わかってるんだよね。
言わなくても。
ママっていう役割が、どんな大変さがあって
どんな気持ちか。
だから、それを一人でやっている人のことを
本当にいたわってくれる。
それも、とってもさりげなく。
成人式の会場で
他のママたちと、娘たちとも合流した。
「久しぶりーー!」
「元気だった――?!」
小学生くらいまでは
ちょくちょく会っていたけれど
だんだん会わなくなっていたから
懐かしさがこみあげる。
ママ友って、そういうもんだろう。
子どもたちをずらっと並べて
晴れ姿をたくさん写真に収める。
男の子も女の子も、ぱっと見だれだかわからない。
えーー?!〇〇ちゃん?
かっこよくなったねーー!
なーんて、大騒ぎ。
式典に送り込んだ後は
10人ものご一行で
お茶しておしゃべり三昧。
気が付けば
向かいにいるママたちの顔も
ちょっと年齢を重ねて。
大輪の花のように咲き誇る娘たちと、
無事に生命を引き渡し、
安堵して朽ちていく母たちと。
いや。
朽ちるにはまだ早いかな。
「子どもが手が離れてきたから
推しにつぎこむ人が
周りに多いのー!」
なんて話も盛り上がる。
ふふふ♪
わたしには、バーチャルじゃなくて
ほんものの推しがいるもんねーー♪
と、心の中でほくそえむ。
二十歳の子の母たちは
空いてきた時間とエネルギーの行き場を
模索している感じだった。
そのうちに、お開きの時間が来て
わたしと、もう1人、
シングルマザーの友達と、
2人で、子どもたちに会わずに失礼した。
お互い、やることがあったので。
駅までの帰り道、
ふたりで話す。
会場にたくさんいた、
夫婦で来ている方たち。
色んなことが、それぞれにあっただろうけど
それでも20年もの間、夫婦を続けてこられたことが
どんなに尊いか。
まぶしすぎるよね、って。
でも・・・
「わたし、今朝ね
かっぱ子の成長を知っているのは
わたし一人なんだ、って思ったの。
でも、今日来たら、全然ちがった。
すっごく、みんなが見ていてくれた!
って、思えたよ。」
「うん、ほんとにそうだね。
みなさんのおかげです( ;∀;)」
しみじみ
しみじみ
そう思った。
***********
大阪のKには、娘の写メを送った。
8年前、アプリで知り合ったとき
Kの言った言葉。
「かっぱさんは、子育てと仕事と
今が一番大変な時や。
子育て終わるまで、支えたるで!」
本当にそのとおり、
8年間、支え続けてくれた。
おかげで、ちゃんと20歳になったよ!!
はらぺこくんには、送らない。
はらぺこくんちは、
もうお子さんたちの成人式は
ぜんぶ済んでいる。
何年か前に
「今日は、成人式だったんだ」
って、送迎した話を
ちょっとだけしてくれた。
その時は、彼の喜ばしい気持ちに
ほっこりもしたけれど
わたしは彼に
それ以上の喜びを
絶対に与えられないし
彼のその喜びには
一切、指を触れることもできない。
そう、打ちひしがれたりもした。
そうなんだ。
彼は、あっち側の人。
なんだかんだ、20年を迎えられた側。
かっぱ子の人生のスタートには
ちゃんとパパがいた。
よちよち歩きのかっぱ子を見て、
元夫に目をやると
彼もかっぱ子を見て
わたしを見る。
そういう時間が
あのまま、20年続く未来も
あったのだろうか。
やっぱり
それが1番、
わたしの望んだ人生だったのではないか。
与えられた人生でも
十分に幸せ。
それは、なんのためらいもなく
言えるのだけど
わたしの人生には
どれほど強く望んでも
手に入らなかったものがある。
その虚しさを
ちゃんと、味わおう。
しばし、味わった後
やっぱり思った。
わたしは、わたししか知らない
娘の1コマがたくさんある幸せを
ひとりでじっくり反芻したい。
そして
駅前で、小さな花束を買った。
1000円くらいの、小さなヤツだけど。
今日のわたしには
とってもきれいに見えた。
同窓会をはしごして
まだまだ帰らない娘を
待つでもなく
ひとりで花を眺めていた。
(おしまい)
