その本は、
たまたま立ち寄った
古本屋さんで見かけた。
たまらなく惹かれて
気付いたら購入していて。
それから、旅のお供に
あちこち連れて行った。
この一冊があると、
いつでも自分に還ることが
できるような気がして。
トーン・コミュニケーターの
SOULKNOCKあきです。
谷川俊太郎さんが逝かれた。
子どもの頃から
俊太郎さんは特別で
大好きな詩人さんでした。
そんな、俊太郎さんが
昔高円寺でやっていたカフェに
遊びに来て下さったときには、
ふるえました。
その頃、彼は75歳くらいだったかな。
もう、ため息が出るほどカッコよくて!
背筋のピンと伸びた立ち姿。
それでいてリラックスして
のびのびとしている身体。
毎日走っておられて、
ほどよく筋肉がのっていて
とにかくハツラツとしている。
話す言葉は
歌っているように
軽やかでリズミカルで
新しい。
少年のように表情が止まらない。
なんとチャーミングな方だろうと
心底惚れ込んでしまいました。
あぁ、だからこんなにも
瑞々しい詩が生まれるのか!と。
あんまりにもすてきだったので
滅多に言わない
「サインください!」を
言ってしまうと、
彼はニッコリ微笑んで
「いいよ、どこにかく?」
って。
わたしは、真っ白だった壁を
タン!と叩いて
「ここに!」と。
すると俊太郎さんは
「いいねぇ」と言って、
手の届く限りの大きな
大きな大きなサインをしてくださった。
はぁうっ!!!
それはそれは
変な声が漏れるほど粋で
カッコ良すぎる姿でした。
当時30代半ばのわたしでしたが
結婚したいと願ったくらい。笑
その後、お店を経営する上で
辛いことも苦しいこともあったけれど
いつも、その壁のサインを見るたびに
あぁ、俊太郎さんが応援してくれている!
と力をもらっていました。
本当に、大きな大きな
サポートをいただきました。
*
俊太郎さん、老衰だったそうです。
92歳。 ご立派!
彼がこの世に残して下さった
数えきれないほどの名作は
きっと100年後だって
人の心を打つのだとおもう。
そしてきっと彼は
今もどこかでワクワクしながら
あの少年のような笑顔で
言葉を紡いでいるのだろうな。
(「50本の木」写真/丹地保尭 詩/谷川俊太郎)
谷川俊太郎さん
ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。
*
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