遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

昨年は、たくさんの方々に記事を読んでいただいて、ありがとうございました。

今年もどうぞよろしくお願いします(*^^*)


さてさて、タイトルにもある通り、今年の年末年始に、『永遠のゼロ』を観に行きました♪

公式HPはコチラ→http://www.eienno-zero.jp/index.html

(以下、映画のネタバレが多くなるので、これからご覧になる予定の方はご注意ください(;^_^A)


戦争映画を観る時は、いつもかなりの勇気が必要です。

自閉症スペクトラムは、人の気持ちを理解する共感性に乏しいと言われますが、その場の雰囲気を察知する感受性は敏感であることが多いです。

また、視覚優位のため、ショッキングな映像を見るといつまでも記憶に残り、それがトラウマのようになってしまうこともあります。


私も、映画でも、マンガでも、恐怖を感じるシーンがあると、それ以上見ることができなくなったり、脳裏に焼き付いて何年経っても忘れられなかったりします。

今まで、恐怖を感じて途中で見られなくなった作品を挙げてみると・・・。


<映画>

「男たちの大和 / YAMATO [DVD] 」 → 軍の体罰シーンでダメでした。


「戦場のメリークリスマス [DVD] 」 → ハラキリのシーンでダメでした。


「ダ・ヴィンチ・コード (1枚組) [DVD] 」 → これは何がダメだったのか、さっぱり分かりません。思い当るようなシーンは何もないのに、始まって数十分で突然怖くなって、DVDを止めてしまいました(^^;)


<マンガ>

「〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻 」 → 負傷した人の身体にウジがわくシーンでダメでした。


「光とともに…全15巻 完結セット 」 → 施設の体罰シーンでダメでした。


どの作品も、途中で終わらずに読み進めていければいいのですが、一度恐怖スイッチが押されると、恐怖で頭がいっぱいになってしまって、どうしても先に進むことができません。

特に戦争ものは、私の恐怖スイッチが押される確率がかなり高いです。

「永遠のゼロ」も、もしかしたら途中でダメになるかも・・・と思ったんですが、どうしても観てみたかったので、出口に近い席を確保して(途中退出を覚悟して)、観に行きました。


その結果は・・・、無事に最後まで観ることができました~♪

多分、体罰や、リアルな死のシーンが少なかったので、大丈夫だったんだと思います(映画代がムダにならなくて良かったぁ(^_^;))

ただ、ラストシーンでの主人公の行動が、どうしても腑に落ちなくて、見終わった後もずっともやもやとした消化不良の状態が残ってしまいました・・・。


この消化不良をどうにか解消したくて悶々としてたんですが、映画の翌日に、たまたま古本屋で『永遠の0 コミック 1-5巻セット (アクションコミックス) 』を見つけて衝動買いし、コミックを読んだらさらにもっと詳しいストーリーが知りたくなって、単行本『永遠の0 (講談社文庫) 』も買ってしまいました。

その後、コミックを読んだ母と息子が「映画を観たい」と言うので3人で映画に行き、なんと年末年始の1週間で、映画 → コミック → 単行本 → 映画 という、『永遠のゼロ』三昧をしてしまいました(;´▽`A``

そこまですると、主人公の行動を自分なりに考えられるようになって、消化不良も解消しました(;^_^A


映画のストーリーは、読めば読むほど、私の祖父母の体験と重なることが多くて、びっくりしました。
映画の主人公、宮部は、10代半ばで天涯孤独になり、生きていくために海軍に入隊し、ゼロ戦のパイロットになります。

最後は、特攻で鹿児島の鹿屋基地から飛び立って亡くなります。

私の祖父も、宮部と同じく、家庭の事情で海軍に入隊し、ゼロ戦のパイロットになりました。
特攻要員として鹿児島の知覧にいましたが、特攻命令が下る前に終戦になりました。
終戦後の祖父は、安堵感よりも、多くの仲間が特攻で亡くなったことが心の傷となり、自分が生き残ってしまった苦しみを抱えて生きていたようです。
また、宮部の妻は、終戦後に再婚しますが、私の祖母も、最初の夫を戦争で失い、戦後に祖父と再婚しています。

私は、祖父から戦争の話を直接聞いたことはないのですが、母から祖父の戦争の話を聞いていました。
祖父が、海軍で毎日上官から殴られていたこと、ゼロ戦に乗って海に浮かぶ空母(航空機を収容できる艦船)を見るとまるでマッチ箱のように見えたこと、その空母に降り立つのが非常に難しかったことなど、映画の中では、そういった祖父の話もそのまま描かれていて、祖父の話が現実のことだったんだなぁと、改めて実感しました。

映画を観るまでは、いくら、ゼロ戦で空母に降り立つ難しさを聞かされても、いまいちイメージができないので、「ふ~ん。そうなん?」で終わってしまっていたのですが、映像で見ると、やっぱりより深く理解することができます。
祖父が抱えていた、特攻で飛び立つ仲間を見送る時のやりきれなさや、生き残ってしまったことの苦しみや悲しみも、今までは表面的にしか分かっていませんでしたが、映画を観た今では、以前より分かるようになりました。

映画のパンフレットを読んで、「人間はいろんな状況に巻き込まれながらも、自分の中で折り合いをつけて生きていく」という監督の言葉が、とても印象に残りました。
戦争の時代と、戦争のない社会を比べたら、もちろん戦争はない方が良いです。
でも、戦後の今の日本でも、理不尽なこと、やりきれないことはたくさんあって、そうしたいろんな状況に巻き込まれながらも、必死で生きている方はたくさんいます。
祖父もきっと、平和になった世の中で、自分の気持ちに折り合いをつけながら生きていたのかもしれません。
映画を観たことで、そうした祖父の気持ちに少しでも近づくことができて、良かったなと思います。
そんなわけで、ちょっとしんみりしつつも、家族みんなで16年前に亡くなった祖父に思いを馳せた年末年始になりました(*^-^*)