こんにちは、みなさんお元気ですか?

ただいま茨城県筑西市のお隣・つくば市にある筑波銀行本部ビル2階ギャラリーで、ギャラリー第7回企画展「漆芸・人間国宝 大西勲展」が開催されています↓

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大西勲先生は福岡県生まれで、茨城県筑西市在住の漆芸家。平成14年には、「きゅう漆(きゅうしつ)」という漆芸の技法により人間国宝(重要無形文化財保持者)に認定されています。

これは観に行かねば・・・
ということで、さっそく展覧会に行ってまいりました。

こちらが会場のギャラリーがある、筑波銀行本部ビル↓

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大きな建物です。
ギャラリーへは、こちらの入り口から↓

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こじんまりとした展示スペースでしたが、作品以外にも先生が使っている大子町産「大子漆」の原木や採取道具など、貴重な資料も展示されていました。

会場内の写真はありませんが、展示されていた作品を一部だけご紹介します。
写真上段:曲輪造盛器(平成23年 第28回日本伝統漆芸展)
中段左:曲輪造黄彩月盤(昭和60年 第32回日本伝統工芸展)
中段右:曲輪造盤 銘 夜空(平成22年 第57回日本伝統工芸展)
下段左:曲輪造盛器(平成4年 第39回日本伝統工芸展)
下段右:曲輪造盛器(平成21年 第26回日本伝統漆芸展)↓

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漆が美しい輝きを放っていました。

こちらが展覧会のパンフレット↓

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入場無料の展覧会なのに立派なパンフレットだな、と思って読んでみると・・・
板谷波山研究の第一人者で学習院大学教授の荒川正明先生の監修によるものでした。

さてさて一般的には分業制で行われることが多い漆芸ですが、大西先生の場合は材料づくりから漆の塗りまで、全工程を一人でこなします。
こちらは先生が使う道具類、かんなだけでもこんなに種類が↓

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大西先生が行う曲輪造(まげわつくり)は、薄いヒノキ板を曲げて輪にした曲輪木地を何重にも接着して器をつくり、隙間なく重ねたうえで漆を塗るという大変手間がかかる高度な技法です。

こちらが曲輪の木地↓

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そして漆塗り↓

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年に数点しか作ることができないというから、1点1点に先生の思いがこもった貴重な作品たちです。


というわけで、筑波銀行ギャラリ-「漆芸・人間国宝 大西 勲展」は6月28日まで、みなさんも是非ご覧ください。


■ギャラリー第7回企画展「漆芸・人間国宝 大西 勲展」
期間 平成24年5月10日(木)~6月28日(木) *土曜日、日曜日も開催
時間 午前9時~午後5時
料金 入場無料
場所 茨城県つくば市竹園1-7筑波銀行本部ビル2階ギャラリー

■大西勲
漆芸家。 昭和19年福岡県中間市生まれ。20歳代で木内晴岳(きうちせいがく)から鎌倉彫を学び、昭和49年、人間国宝の赤地友哉(あかじゆうさい)に師事して「曲輪造(まげわづくり)」を主とする「きゅう漆(きゅうしつ)」の技法を習得。昭和55年、妻の故郷である茨城県筑西市に転居。平成12年「曲輪造黒溜盛器」で日本伝統工芸展日本工芸会総裁賞受賞、平成14年人間国宝。平成16年紫綬褒章受章、茨城県特別功労者、下館市民栄誉賞受賞。長年にわたり石川県立輪島漆芸技術研究所で指導にあたるなど技法の伝承にも尽力。

■きゅう漆とは
きゅう漆は漆塗(うるしぬり)を主とする漆芸技法であり、素地(そじ)の材料の選択に始まり、下地工程を経て、上塗・仕上げ工程に至る幅広い領域にわたり、漆芸の根幹をなす重要な技法。【文化庁 文化遺産オンラインより抜粋】

※「きゅう漆」の「きゅう」は、「長」「彡」に「休」と書きますが、変換できなかったので「かな」で表記しました。