ロカ岬へ向かう通過点、はじめはそうとしか思っていなかったシントラ。
ところが調べてみると実に興味深い建物が点在し、実際に訪れてみると英国詩人バイロンをして「エデンの園」と言わしめたその風景は、
うっそうとした森、その中に姿を覗かせる太古の城跡、宮殿。まさにエデンの園ね、そう思い耽るわたくしの横で、「ラピュタは本当にあったんだ!」と呟く友人……。
……エデンの園とラピュタ……詩人と凡人との間に流れる深くて暗い河を感じました……。
まあですが、かつての栄華をなくし、今は朽ち果てた巨大な宮殿は、ラピュタのようでもあり、夢の中の世界のよう……。ポルトガル国王が夏の避暑地としてこの街を選び、多くの王族、貴族がこちらに別荘を作ったと言うのも納得……。
今でも多くの別荘が建ち、観光客が訪れる。そんなシントラの街を感激しながらも足早に歩き抜け……
市庁舎?だったでしょうか……いや教会かも……。まあ、……そんな感じで……。
るるぶや地球の歩き方など、日本のガイドブックではシントラではペナ宮、ムーア人の城跡が見どころとされており、実際シントラ駅発のシントラ周遊バスもその二つの観光スポットを巡るもの。けれども、事前調査でとある建造物があることを知り、どうしても訪れたく、駅から徒歩でそちらに向かいました。だいたい20分くらいですかね……。
途中、ポルトガル最古のホテルとも言われている
バイロンも1809年に泊まったそうな。なかなか雰囲気あるホテルで、泊まってみたいものだと思いつつ……。1階にレストランがありましたが、そこでお食事ができそうで、ああ、時間があればこちらでランチをしたい。しかし11時40分にはこの街を去らなくてはいけない……。涎を呑みこみながら、まだまだ歩き、さらに途中、
水を汲む人の姿が……。
なんでみんなペットボトルに水を入れているのかしら?なんだろうね?そう思いながら通り過ぎ……。帰国後調べてみましたところ、こちらは1000年近く前からこんこんと湧き出ている泉だそうで……。シントラはその水の美味しさで知られており、一度シントラの水を呑んだらその虜となり再び訪れることになるだろう……そう言われているのだそうです……。
呑みませんでした……。
呑みませんでした……ペットボトルの水を売店で買って呑んでしまいました……。ばか、ばかと己を叱咤しても、もうここはシントラではない……。
……旅の下調べは重要です……そう改めて思わされたシントラでした……。
そうして9時40分に到着したのは……
<つづく>




