泣いた。

昨日の夜は久しぶりに泣いた。

 

日本の学校に通い始めて数日たったある日の夜。ムスコのガル男が空になったお弁当箱を出しながらこう言ったのである。

「ミートボールとご飯に、ちょこっと梅干し、これが口の中に一緒にいるその時が最高のコンビネーション、旨い」と。

 

ガル男は、アメリカの学校でよりアメリカ人らしくそして、対等でいたくて周りの子たちと同じようなランチを持って行きたいと自ら言っていたのだが、そこには、サンドイッチやピザを心底好きでいる、という気持ちも存在していると思っていた。

 

違ったんだな。あのサンドイッチランチに満足していた様子は、強い決意をベースに日本スタイル弁当を封印していた上に存在していたんだな。

 

本当は、ほんとうは、日本スタイル弁当がよかったんだ。何年も我慢していたのかもしれないな・・・

 

 

親であっても汲んでやれる子供の気持ちには限りがあることを知り、子供の決意とその深さと強さが、もう何年も前から子供レベルではなかったということも知り、それは悲しく切ないというのではなく、誇りに思えたというか、いつの間にそんなに強くなったのか、というそんな想いに圧倒されたのである。

 

 

流れる度にどこか気持ちが晴れていく不思議な涙をぬぐい、ライトを消し、気持ちよく眠りについたのである、しっころの闇の中で。

 

 

 
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