年に1回だけ通る道があった。
それは、シカゴの補習校の運動会が行われる会場に向かう途中にある道。普段の生活では用のない方向であったので、年に1回あの道を通るのが、実はイヤであった。
なぜなら、
ラウンドアバウトがあるからだ。信号なしで、4方向からくる車をくるっと回りながら直進右左折を可能にする、ま~るい交差点。初めてシカゴで遭遇した日には、見様見真似の一か八かで飛び込んだ記憶がある。
これが、ワタクシが住む町には、いっぱいあるのだ。ネバダで、「年イチが毎日」の試練となったのだ。
そしてご丁寧に、我が家からムスコの学校までの間に、3つもこのラウンドアバウトがあるのだ。
ルールは実は簡単で、この円形に入り込む際は、なんの権力もない平民。左から車が途切れてやっと入り込める。しかし、中に入って回り始めた途端、全権力を手中におさめた王様となる。出たいところで好きに出られるのだ。
なんやねん、この環状線王様ゲームは
とぼやきつつ、大概、大阪から乗り、天王寺で降りる感じに半周している。
こうしてこの道に慣れ始めた先週、モールへ行ったのだが、ナビがこういい始めたのだ。
ラウンドアバウトに入って、5つ目の出口を出ろ、と。
最大4つだと勝手に思っていたワタクシに5つ目があるという新事実が突きつけられた。しかもラウンドアバウトがデカすぎて、出入り口がいくつあるかがわからない。急に脇汗。高鳴る鼓動。
大きくカーブしながら、1つ、ふたつと数えて、多分ここ5個目と、大阪からぐるっと遠回りで福島ら辺で降りた。そう、それはなんてことはない。普通のUターンであった。
それならば、ラウンドアバウト5つ目の出口を出ろ。Uターンを切る形となる、とナビにも補足を入れて欲しい。
取り敢えず、間違えずに出口を選べたことに安堵するワタクシ。いや、もう
緊張と緩和の訪れ方がエグい
老けるわ。
