10代の子供たちの可能性を強く感じさせられたミュージカル。
初日の公演は緊張がいいように働いたのか、ミスもなくよい出来であったのだが、土曜日の公演はセリフがとんで慌てるなどというシーンもたまに見受けられた。
途中、タキシードを着た子が面白おかしくナレーション部分を読み上げ進行していく部分がいくつかあるのだが、まだ劇が続いている途中のちょっとした間を自分の出番と勘違いし、ステージへ飛び出して、テンション高くナレーション部分を言い始めたのだ。
ステージそでから、「違う、違う、今やない」と指示が飛んでいる。
しまったという顔をしてひっこむ彼。
自分に置き換えてみた。
必死に練習してきたのに、大事な本番で誰かが大トチリ。
多分、イラっとしたのではないかと思う。
ステージそででは、さぞ、冷ややかな空気が流れたであろう、と思っていた。
しかし、娘から聞いたのだが、
大丈夫、大丈夫だから、とキャストが入れ替わり立ち代わりで彼にハグをして励ましていたというではないか。
13,4にして、失敗を受け入れ励ますという行動がさらっと出来る感じ。脱帽・・・。
そして、本来の彼の出番。
彼はいつも以上の満面の笑みでステージに現れ、セリフを言い切った。すると、割れんばかりの拍手と指笛が鳴り響く会場。
なんだかわからぬが、わたくしの目頭が一気に熱くなり
決壊![]()
この彼は失敗はしたが、得たものも多い。
恥かしいと落ち込みそうな気持ちをぐっとおさえ、見事にやりきったところに称賛の意を大きく表す大人たち。
決壊![]()
私の席の後ろはその彼の両親が座っていたのだが、誰よりも手をたたき、そして大笑いしている。「もうあの子らしいわぁ」とか言いながら。
周りがどう思う、ではない、その子がどうなのか、を判断基準に大人が動く。子育てにおける見失いがちで重要なところを、アメリカ人たちに教えられた気がしたのである。
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