こちらで家を借りると、だいたい食洗機、オーブン、電子レンジ、洗濯機、乾燥機などがついている。
私たちが借りているタウンハウスは1995年に建てられた家。その台所はリモデルしたとは聞いたけど、そのほかの家電が取り替えられたかは知らない。全てアメリカンサイズでビッグ。よく働くし問題ないんだけど、一つだけ、もの申したい。
洗濯機。
もちろん全自動。家電業界用語でいうならばトップオープン式。フタを開けると、中央にどーんと筒のようなものが立っている。そこに洗剤を投入するとすぐ、底の部分から放射線状に洗剤が広がる。非常に原始的な仕組み。洗剤を入れる場所はそこしかない。
投入するとすぐ広がる......
良きところで投入されるのではない。ということは、柔軟剤はどうするのか。
まさか........
8分間、洗濯機はぐるぐる回りながら衣類を洗う。その後ゴーという音がして水が抜かれ、グォングォングォーンと脱水が始まる。そののちガクンッと音がなり、一瞬時が止まったかのように静かになり、シャーと勢いのいい音がする。すすぎの時間。本来ならば柔軟剤がザッと自動投入されるとき。
そう、朝の忙しい時間に、できるだけ洗濯機の近くにスタンバイし、音を頼りに柔軟剤を投入しに行くタイミングを計る。似たような音もあるため、フライングすることもしょっちゅう。
2層式並みの気遣い。
この洗濯機が1995年当時に一般的に流通していた洗濯機だったとして、その時点で、自動投入のシステムがなかったというのはどういうことか。
十数年前というと、私は大学生だったが、一人暮らし用洗濯機ですら、柔軟剤を入れる場所はあった。やっぱりニッポンはすごい。
8分。待つと長いが、朝の8分はあっという間。
もちろん、柔軟剤を入れずに洗濯が終了していることもしばしば。当初使っていた洗剤は、前任者が残して行ってくれたもの。
「あなたの目乾いてますね~」と妖怪人間ベムで流し込まれる液体と同じドロッとした激しい緑色の洗剤。色からして相当ニオイがきついと思っていたけど、柔軟剤入れ忘れて干した場合は、なぜか、臭い。色の割に香りが残らない超ボンクラ洗剤。
探した。柔軟剤を投入し忘れても香りが残る有能洗剤を。
あのドロリ緑よりも4ドルほども安いのに、穏やかな香りを残す洗剤。これで、洗濯機付近に毎朝張り付く必要もなくなった。
でも、次の賃貸更新時には一応ダメ元でお伺いを立ててみよう。洗濯機、いいのに替えませんか?と。
