智史プレゼンツ
第3弾

【 金 魚 】
~天然さん~
『金魚~~~ぇ。金魚。』
そこにあったシャボン玉を
手にとって
「懐かしいな」
吹かしてみる
ノスタルジックな雰囲気になるのは
なぜだろぅ
金魚売りの声が近づいてくる
前後に桶をぶら下げて
その桶の中で金魚が泳いでいた
昔の映画に出てきた様なスタイルの金魚売りは声を出しながら練り歩く
桶を覗きこむおいらに
おじさんは
『坊主。夏に金魚は風流だろ~』
『夏はな金魚を見て涼をとるのさ
それに観賞用として高値がつく』
「ふぅ~~~ん」
『後は……坊主……お前みたいのを
別の世界に引きずり込むためさ』
「えっ?」
突然
金魚売りのおじさんにひっぱられ
桶の中に 頭を押さえこまれた
「ヤダ!!!つっ!」
抵抗虚しく
おいらは………そのまま
桶の中に吸い込まれていった
桶のはずなのに底に当たらない?
それどころか……
体ごと、、沈んでいく感覚
あれ?
ガキんちょになってるおいら
すげぇ……どーなってんだ?
これ………
目の前を
尾っぽをヒラヒラとさせて
泳ぐ金魚たち
「どーなってんだよ……」
いつの間にか
足に金魚藻が絡まる……
どんどん伸びるソイツは足、体、手までにも絡み付いてくる
「ちょ!勘弁してくれよ……」
このままに
されるなんてごめんだな
もかけばもがくほど
金魚藻は絡みついてくる
「取れない」
「サトちゃーーーーーん
どこ?」
「ココ」
「いた♥️見ーーつけた!!」
「まぁ……コレ取って」
「いいよ。………サトちゃん
なんで子供になってんの?
くふふ可愛い」
「そんなのおいらが聞きたいよ」
絡みついてこようとする金魚藻を
交わしながら
やっとの思いで金魚藻から離れる
コレが まぁ じゃなくて良かった
まぁ だと大きくて
金魚藻に絡まったら取れないな
そんなことを思いつつ
まぁ をみるとどんどんと遠ざかっていく
手が届かないっ
「まぁーーーっ!!ヤダ!」
「サトちゃん!サトちゃん!!」
「うなされてるよ。大丈夫??」
「………ん?あれ
「うん。ぐっすりと♥️
でもうなされてたようだから
起こしちゃった」
「ありがとっ」
「ハンモックで寝るなら
「…………まぁ の横にいく」
モソモソとハンモックから降りようとしてバランスを崩した
「うわっ!」
「わっ!危ないよ
落ちたら痛いんだからね~」
気を付けないと………そう言いながら
おいらを抱えたまま
「どんな夢見たの?
泣いてるわけ教えて」
「えっ?おいら泣いてる?」
「泣いてたよ
見てるこっちが辛くなっちゃって
起こしちゃった」
そんなに怖いと思わなかったのに
泣いてたのかぁ
「そうだよな。夢だよなぁ………」
ちびっこのおいら
桶の中の空間
タイミングよく現れた まぁ
なにより、金魚売り………って
夢の覚えてる所を話す
「何が怖かった?」
「沈んで金魚藻が絡んだのより
まぁ が遠くに……
笑顔で遠ざかっていった……
手を伸ばしても届かなかった」
唯一……怖かった所はそこだけだ
金魚藻が絡まっても
外したかっただけだし……
怖いとは思わなかった
「ん。なんだそれは」
んふふふふ
ちゅっ♥️
「ん。……はぁ………ンンぁ…」
「安心して……
絶対に離れてやんないからさ♥️」
この時にだけ見れる
見惚れる男の顔した まぁ
いつまでも見ていたい……
まぁ から与えられる快楽に
溺れながら…ふたりで漂っていたい
「金魚みたいにヒラヒラと
サトちゃんがキレイだから
連れて行こうとしたのかもね」
遠くで………声が聞こえる………
『金魚~~~ぇ。金魚』
これは………夢か……現か………
【 金 魚 】
おしまい
《いいわけ》でまーす
( ☆∀☆)





