はーとうつ病

 こころのサイン からだのサイン

監修:出島診療所長

    長崎大学名誉教授 中根允文先生


●うつ病を理解する●


 うつ病は「誰もがかかる可能性のある病気」です。

 WHOが20歳以上の日本人を対象に行った調査によると

 約13人に1人が生涯のうちにうつ病を経験する

 という結果がでています。

 つまり、うつ病は特別な病気ではなく、

 友人や会社の同僚など、あなたの周囲に

 ひそかにうつ病で苦しむ人がいても

 おかしくありませんし、あなた自身が

 うつ病にかかったとしても

 不思議ではない病気です。




しかし、日本では

うつ病である人がお医者さんに診てもらう受診率は「29%」※と

まだまだ少ないという結果がでています。

うつ病のサインが出ていても、

ちょっとした体の不調だと思っていたり、仕事や家事をこなせていると、

うつ病を疑う事無く見逃してしまったりしている可能性があります。

又、うつ病である事を「周囲に知られたくない」と

治療を受けない場合もあります。


日本では、うつ病が発症する原因を。

「こころが弱いから」「周囲に甘えているから」と捉える人もまだあり、

欧米に比べてうつ病に対する社会的な理解が

不足しているとも言われています。

うつ病の原因は決してその様なものではなく、

この様な誤解は患者さんを苦しめるだけでなく、

患者さんから適切な治療を受ける機会を奪ってしまう危険性があります。

うつ病は、「誰もがかかる可能性のある病気」です。

だからこそ、うつ病に対する知識を深め、

正しく理解する事が大切なのだといえるでしょう。

※川上憲人(主任研究者)、厚生労働科学研究費補助金

                 こころの健康科学研究事業

                 「こころの健康についての疫学調査に関する研究」、

                 平成18年度総括・分担研究報告書、2007


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