あとがき


子供が泥のお団子みたらしだんごを作ってきたら、「おいしそうだね(^ω^)」と言ってお話をする事ありますよね。

でも、本当は泥なのだから美味しいはずなんてありません。ところが、子供は「おいしそう!エンジェルラブ」と思えるのです。なんてファンタジックなのでしょうきらきらおまめキラキラ!


このお団子作りと同じように、お絵かきもまたファンタジックな世界なのですキラキラ。実際にお団子が食べられるかなんてどうでもいい様に、子供にしてみたら、絵の上手い下手なんてどうでもいいのです。何を描いても犬であり猫であり熊であって、ただの四角もかっこいい車なのです。


そういう突飛な想像力を子供が持っていると信じて接していくところに絵の自由な遊び世界があります。子供にとってお絵かきは遊びです。遊びに上手いも下手もありません。


「うちの子、絵が好きみたいでいつもお絵かきをしています。何かしてあげたいのですが、私、絵がどうも苦手で・・・」


そういう声をよく聞きます。私は苦手、でも何かしてあげたい。そんな思いに「そうだ。こんな絵本を書いてみよう」と思っていたのが、この小冊子括弧絵育て子育て括弧です。絵をつなげていくという事について、又どうやって繋げていけるかについて、いくつかの例を書いてみました。


私が小学生の子供達と一緒に絵を描いてきて、学んだ事がたくさんあります。まず、子供が絵を楽しんでいる時というのは、上手いだとか、下手だとか、そんな事は気にも留めていない。という事でした。さらんいは、絵そのものが褒められようと、そうでなかろうと、本当はそれさえも関心がありません。


子供が嬉しいのは、自分が描いた絵から、又絵が繋がっていく、新しい絵が出来ていくという、目の前の事実です。


子供は「繋がっていける事」が「大丈夫だよと言ってくれている事」と’同じ’である事を、本能的に知っているのではないでしょうか。どんな絵であろうと、その絵に新しい何かを繋げる事は、その絵が大丈夫である事、そしてその絵を描いた君自信が大丈夫である事を、心の深くまでしっかりと伝えていく行為なのだと思います。自分はいるだけで大切な存在なんだという自己肯定感を育み、そうしてはじめて人は他人をも大切に思えるのではないか、この頃、そんな風に感じております。


その為には、そう、周りの大人が「私はこんな絵しか描けないけど、平気、平気!」と開き直って欲しいのです。この本は保護者の方々の大丈夫のための本でもあります。


絵が育ち、絵と一緒に子供も育っていく。これを括弧絵育て括弧と私は呼んでいます。一人でも多くの方の子育てに、絵育てがお役に立てれば幸いです。お子さんの性格や遊び環境に合わせて、子供とのふれあいのヒントとして、何にかの参考にして頂ければと思います。



作者:原口伸明(アトリエ0123)

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