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 アニマル・ウェルフェアという語をC生協が使い始めた。コンプライアンスどかリスク・コミュニケーションとか、やたらに片仮名言葉を使わないでと会合ごとに発言していた人もいたのだけれども・・・

 内容自体はいい。どうせ食べてしまうのだからとは言っても、生き物なのだから、せめて生きているうちは健康にのびのび過ごしてもらおうという方針はまちがいではないとおもう。それはその家畜のためだけでなく、その肉をいただく人間のためにも。

あまりにストレスが激しいと、病気にかかるので、薬漬けになるーーというか多くの畜産業者は、コストを下げるために密飼いをして、だから初めから病気にかかりやすいことを見越して、予防的に(!)抗生物質を与えているのだ。耐性菌が増えてきているといわれるのはそれが原因だと指摘されているようだ。

 が、そういう、一般市販向け一般畜産業者のひどい飼い方を避けて、できるだけいい環境をと心がけてきたC生協とつきあいが長い生産者をさしおいて、何もそのアニマル・ウエルフェアとかを提唱している○タミに、出資しなくても・・・財政が潤沢というわけでもないのに。

 C生協は、六ケ所再処理に何ら反対表明をしない(全体としては)。再処理工場には、原発と異なり放射能の環境への排出についての基準が何ら課されていない。原発並みの基準を守らせようとするなら再処理はコスト面から不可能だからである。“国”はそうは言わないが。言えないので。その放射能を帯びた廃ガス・廃液は、よりによって、食料自給率が世界で下から数えたほうが早いほど低い日本の中では、とりわけ貴重な食料生産地帯である、青森・岩手・北海道を汚染するのである。安全な食の提供を存立目的とする生協を自任するなら、原発全般に反対することまでには踏み切れなくても、せめて六ケ所再処理に対してだけはアクションに出ればいいのに、それをしない。

 ただいいところもあるので、再処理反対表明をしないこと以外の点についての批判は、内部の会議ではするけれども、ここではあまり書かないようにしてきた。だが○タミへの出資だけは許せない。

 ○タミそのものがどういう企業なのかはよく知らないが、○タミに出資する理由が、○タミが国際基準に合致した鶏の飼い方をしている、そういう厳しい基準に合致する飼い方は、C生協の資力ではできないので、○タミの事業に乗せてもらうことにしたというのである。(もっとも、では○タミはどうやってそれだけの資力を獲得したのかに疑問はある。アニマル・ウエルフェアどころか人間のウエルフェアを無視したーー苛酷な労働条件ーーそれは必ずしも日本の店舗で働く人の、だけでなく例えば、まさに焼き鳥を日本に輸出している国の、その生肉を切って串に刺したりしている人たちの給料の問題―でもってその資力を築いてきたなどということはないのだろうか。)

 問題はそのアニマル・ウエルフェアを実現しているかという基準を誰が決め、誰がそれへの適合の有無を判断しているかなのだ。それがあのコーデックス委員会だというのである。コーデックス委員会というのは、良心的だが零細・小規模農家を駆逐するようなーーそれが目的であるのか結果であるのかーー施策を考案・実行してきたようなーー機関ーーという語はそぐわないーーグループと言うべきかーーではなかっただろうか・・・

 そうでなく、カタログをもっと工夫して、NON-GM(非遺伝子組み換え)、ポストハーベスト・フリー(収穫後農薬散布をしていない)の飼料を使おう、窓がちゃんとある、幅がそれほど狭くない、段数もせいぜい2段で、糞の始末に気をつけてーーといったきちんとした飼い方をしている、現取引生産者の出荷する鶏肉や卵ーーそれは一般市販品より高いーーを買ってというキャンペーンを徹底していけばいいとおもうのに。