劇団☆新感線の最新作『赤鬼物語』を観てきました。
いやあ、本当に素晴らしかったです。
チケットもなかなか取れず、ようやく手に入れた2階席でしたが、それでも十分に堪能できました。舞台全体がよく見渡せて、照明や演出の巧みさも一層感じられ、臨場感たっぷりでした。
今回の作品は、いつもの新感線らしいスピード感とエネルギーに満ちた舞台でありながら、どこか幻想的で切ない物語。まるで現代の昔話のような、胸にじんわりと残る世界でした。ラストでは自然と涙がこぼれ、帰宅してから今も、余韻が深く心に残っています。
そして何より印象的だったのが、宝塚を退団したばかりの元花組トップスター・柚香光(ゆずかれい)さんの存在。
歌もダンスも芝居も、すべてが圧倒的で、まさに舞台の上で“別世界の存在”として輝いていました。
新感線のパワフルな舞台にもまったく負けず、むしろその中でさらに存在感を増していたように感じます。圧巻でした!
そして、あらためて実感したのは――
やっぱり舞台って、いいものですね。
役者さんたちの真剣さ、その場限りの集中力。
観客とともに同じ時間、同じ空間を共有しながら、一回限りの物語を創り上げる舞台の魅力。
日常を忘れて別世界に誘われるあの感覚は、他ではなかなか味わえないものです。
観終わったあとは心が軽くなっていて、最高のリフレッシュになりました。
思い返せば、私が初めて新感線を観たのは大学生の頃。
先輩に連れられて、大阪の小さな劇場で、古田新太さん、筧利夫さん、渡辺いっけいさんなどが出演されていました。演出は井上ひでのりさん。
それから45年。
劇団☆新感線は、変わらぬ情熱と共に、時代に合わせて柔軟に変化し続けてきました。
その進化し続ける姿勢にも、深い感慨を覚えます。
舞台とは、一瞬のきらめきの中に、永遠を感じさせる芸術。
真剣さと想像力で構築された「別世界」を、その場の観客と共有する――
そんな貴重な体験が、またひとつ心に刻まれました。
「赤鬼物語」、観劇できて本当に良かったです。
また観たくなる作品です。
