「さえちゃん。
人は欲しいものを手に入れることを
成功と呼ぶんだ。
さえちゃんは確かに、
これまでに何度も
欲しいものを手に入れて
来たかもしれない。
でも、幸せっていうのは
手に入れたモノを
それまで以上に
欲しがり続けて
いられることなんだ。
さえちゃんは、
本当に欲しいものを
欲しがってきた?」
ご訪問ありがとうございます、
菱田紗絵子です。
冒頭の言葉は、
池袋にあるジェイズバーという
バーのマスターに
かけてもらった言葉。
これまでになんどか
ブログに書いたことも
あるような気もするし、
また講座の中で話すこともあります。
わたしにとっての
確かなターニングポイント。
それは、あの日あの場所でした。
彼のその言葉は、
わたしにとって忘れられないものに
なっていて。
ことあるごとに、わたしは
自分に問いかけます。
「わたしは本当に
必要なものを欲しがっている?」
新しいことを始めるときも、
新しい服を買うときも
もう彼の顔すら思い出せないのに。
その言葉はわたしの
ひとつの指針となっているんですね。
昨晩、わたしはとある宿題を
提出しました。
提出資料の中に
これまでの自分を振り返る項目が
あったので、
久しぶりに、また
このエピソードについて
書きました。
そのエピソードも含め
1万文字を超える文章を書き上げながら、
久しぶりに、とあるブログ記事を
読み返しました。
それが、
そう、他でもない
わたしに冒頭の言葉を
投げかけてくれた
バーのマスターが書いているブログです。
当時目白に住んでいたわたし。
池袋でもアルバイトをしていて
(ラーメン屋さんで働いてたよ)
当時かわいがってもらっていた
女性に連れて行ってもらったのが
そのお店との出会いでした。
お酒の味も知らない
ただ生意気な小娘だった
わたしの愚痴を、たくさん
聞いてもらいました。
すぐに帰りたくないとき
一人暮らしの孤独に飲まれそうなとき
彼のお店に顔を出してから
帰宅しました。
少し年上の彼が
穏やかに話してくれる
人生哲学めいた話が
好きでした。
そしてわたしが
もう東京を去ろうか、という頃。
ブログを書き始めたことを
聞かされ、最初の記事を
読んだとき。
わたしはこの文章に
驚いたのです。
欲しいと思ったものを手に入れるという事は、明らかに一つの成功である。幸福というのは、その手に入れたものを、そのあともそれ以上に欲しがっていられるかどうかという事だ。僕が手に入れたものは、僕が幸福になるのにどのくらい必要なものであったのだろうか。僕はまた必要のないものばかり欲しがっていないだろうか?
そう、彼がカウンター越しに
わたしにかけてくれた言葉は。
まだ20代だった彼が
自分自身に
自問自答していた
言葉そのものでした。
冬の寒い日に
彼のお店にいくと。
あたたかなアイリッシュコーヒーを
入れてくれて。
わたしはこの世に
こんなに美味しい飲み物が
あったのか、と
驚きながら。
冷えた身体を
芯から温めてくれる
それをゆっくりとゆっくりと
飲みました。
あのころのわたしは
自分に必要のないものばかり
欲しがっていたけれど
そうやって手に入れたモノを
1つずつ手放していって
そうして
ちゃんと始めるために
ちゃんと終わらせるために
東京という街を、離れました。
終わりは始まり。
そう、この
「終わりは始まり。」という
言葉も、彼からもらった
わたしのお気に入りの言葉。
そしてまた、同じブログ記事に
この下りも出てくるのです。
終わりは始まり、呪文のようにそうつぶやいた。終わらせないと始まらない事があると、そう思った。そして、少し話しが違うけれど、いろんな人にさよならを言わなければならない気がして、その予感が僕を少しだけ悲しい気持ちにさせた。ちゃんと終わらせ、ちゃんと始めなければならない。
ほらね。
彼のこの記事が
わたしは大好きです。
わたしのブログ読者の方にも
ぜひ通して読んで
味わっていただきたい。
そう思って、今回はリンクを貼りました。
この記事は、彼がお店を
開いた当日の日付で
アップされています。
お店を開いた当時の
想いが、
無駄のない美しい文章で
伝わってきて、
もうなんどもなんども読み返しています。
読み返すうちに
私はお店をオープンした当時の
彼を年齢を超えました。
なんだか不思議な気持ち。
オープン直前までやっていた内装の工事が終わり、初めて営業を終え、最後の客が帰り、後片付けをしながら、僕はひとりで少しだけ笑った。僕はやっと自前の場所を見つける事ができたのだ。店に新築の匂いが充満している様に、心は喜びで満たされている。
そして同時に、大人になるっていう事は、取るに足らないちっぽけな自分を素のままに受け入れ、自分の居場所を自分で探さなければならないっていう事だと、そんな事を思った。
「さえちゃん。
大人になるっていうことは、
取るに足らない
ちっぽけな自分を受け入れて
生きていくことなんだ。
自分の居場所は
自分で探さないとね。」
辛い現状を誰かのせいにして
悲劇のヒロインぶっていたわたしに
ひとつひとつ、
自分の大切な言葉を
プレゼントしてくれたマスター。
数えるほどしか通っていないし、
きっともう、わたしの事は
忘れてしまっているかもしれないけれど
でもいつか、お礼を伝えにいきたいな。
寒い冬の日に、
アイリッシュコーヒーを
入れてもらって
思い出のの街、池袋で。
改めて彼の文章を読みながら。
いかに彼の言葉に
影響を受けたのか、
思い知らされながら。
わたしも彼のように
丁寧な言葉を
相手に届けていきたいな。
そんなことを思います。
こちらは美人塾卒塾生のご主人のお店にて♡
いやー、Barって良いよね。
もうちょっと大人になったら
岡山で行きつけのBarが
できたら良いなぁ。
さてさて。
今日は午後から
アレ、みてきます!
たのしみーーー♡
それでは、また![]()

