昨日のしょうもない日記に、

真面目なコメントをいただいてしまいました。


(もうちょっとましな日記にコメントをいただいたほうがよかったような気もするのですが 笑

・・・ちなみに今朝はいまいち早起きできなかったので、

二郎先生はまだ怒っておられるでしょう。)


さて、本題です!!


いただいたご質問は、

ミニトマトは、(農業として行う場合)露地では栽培は厳しいですか、というご質問です。


答えは。

「厳しいです。」

・・もしコメントをくださったタカさんが知人だったら、

「残念ながら、無理やねー。」と言うと思います。


その理由が、

コメント欄でもよかったのですが、コメントにしては長くなりそうなので

記事に書かせていただこうかなあと思います。


・・・・タイトルに書きましたが、

トマトはハウス栽培でしょうか、露地栽培でしょうか?


消費者の方は、「うーん、両方ある、かな?」


と答えられることが多いかと思うのですが・・・


おそらく、梅雨のない北海道を除いて

日本国内で農業として、トマトの露地栽培ができるところは、非常に少ないかと思います。


つまり、その答えは「ほとんどがハウス栽培です」

ということになります。

二つの問題があって、ハウスでなければ 成果が出せません。

(「成果」の文字通りですね。)ただ、ハウスであっても、ラクチン経営というわけではありません。


①気候的な環境の問題


多くの方がご存知のように、トマトはアンデス地方原産の作物ですので、

乾燥にはわりあい強いけれど、雨には弱いという性質があります。


阿蘇の場合、

高原ですが、朝はびっしょり露、日中は気温も上がり、湿度も高いです。

ですので、ある程度ハウスで乾燥の状態を保ったほうがトマトにとってラクなのです。


それから、特に近年は雨の降り方がかなり強く、
今の低気圧は暴風を伴うことも多いです。
露地の吹きさらしでは葉が傷んでしまい、病気が入ってしまいますので、農業としては難しい、ということになります。


そして、生育初期が寒い!のです。

今年は4月に雪が降りました。

苗床のハウスは不可欠です。(苗を購入という手もありますが、やっぱり高くつきます)


②農的な環境の問題


阿蘇は、農業が盛んです。ということは・・・

害虫も、多いのです。

ハウスを使うのは、虫をよける、という目的もあります。


風に乗って、虫は移動します。


実際、今はイチゴの片付け時期だからでしょうか、

オンシツコナジラミが、どこか遠くのハウスから、うちの家の中の

ゼラニウムにやってきてついていました。3km周囲にはないはずですが・・

(まだ、うちのハウスには発生していませんので、連れ帰ったわけでもなさそうです)


木村さんの「奇跡のりんご」で、虫は自分のところに逃げ込んできている、

という話がありましたが・・・

それはちょっと実情とは違うように感じます。


あるところで、大量発生すると、次の暮らしやすい場所を探して移動するのです。

自分が農薬に抵抗性をしっかりつけていくたくましい害虫だと想像したらどうでしょうか。

私なら、ほかの仲間がたくさんとりついている圃場で暮らし続けるよりも

ちょっとぐらい農薬がかかっていようが、よその圃場へ移動します 苦笑

(ウンカはなんと中国からも飛んでくるらしいですね!)


さあ。


となると・・・逆の話にもなります。


自分のところで大量発生させてしまうと・・・周辺の農家にダメージを与えることになります。

(奇跡のりんごでは、そう言う農家が悪者になっていましたが ^^;)



トマトの場合、大きな被害をもたらす黄化葉巻病 というウィルス病が、

シルバーリーフコナジラミ という虫によって媒介されます。


はじめから露地でする、ということになると

地主さんと、その周囲の理解が必要です。

つまり、たとえばうちのような新規就農者だと、かなり厳しいですね。



以上の点から、「厳しい」という答えになります。


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コメントのご質問とは別のことなのですが・・・・

「露地信仰」ともいえるようなムードを、お客様とのやりとりで感じることもあります。

私自身も就農前はそういう感覚でした。


でも、育ててみて、植物主体になって感じてみると

トマトがのびのび育つことが出来るのは、やっぱりハウスだと感じています。

(石油製品を使わなくてはならない、景観の面など、ジレンマも、もちろん多々です)


このところ、「見せ方」「見え方」で、感じ方が違うこと、

どこか私たちは操作されてるのかな、という感じを持つことがあります。


例えば『ガイアシンフォニー』で、水耕栽培のトマトが巨大化するのを見て、

すごく感動していました。(ストレスを一切与えないと、トマトは樹になる、のです)


でも、一方で、あの育て方はハウスにおいての栽培で、

なおかつ水耕栽培。非常に「人工的」ともいえるのです。



ずいぶん長くなってしまいました!

今年のうちのミディトマト。3月に種をまいてようやく赤くなってきました。



空と雲、阿蘇とトマトとハーブ。みんなありがとう。-__.JPG

農家になるまでは、トマトが赤くなるのに、
こんなに時間と手間がかかるとは思っていませんでした。 ^^